大宮のJ3自動降格圏確定…4発快勝の清水はJ1自動昇格圏キープで最終節へ【明治安田J2第41節】

明治安田生命J2リーグ第41節の1試合が4日にIAIスタジアム日本平で行われ、清水エスパルスが4-0で勝利。大宮アルディージャは最下位ツエーゲン金沢の引き分けも受け、J3自動降格圏の21位フィニッシュが決まった。

J1自動昇格に突き進む2位清水と逆転残留に勝つしか先がない21位大宮の一戦。今節を落とすようだとJ3自動降格圏の21位以下が決まる大宮が相手とあって、難しい試合が見込まれたが、清水が早々に動かす。

2分、右サイドの原が右足でグラウンダーのクロスを送ると、相手に当たったボールがこぼれ、チアゴ・サンタナが素早く反応。振り向きざまに左足をひと振りすると、ゴール右に吸い込まれていった。

出花をくじかれてしまった大宮としてはより攻めなければいけなくなったが、清水が幸先よく先制に成功した勢いに乗って、畳みかける流れに。そのなかで、清水は効率よくフィニッシュに持ち込む。

GK志村の好セーブで凌ぐ大宮だが、45+6分に清水が追加点。原のクロスにボックス中央のチアゴ・サンタナが頭で触れると、ファーのカルリーニョス・ジュニオが右足でネットを揺らした。

巻き返しの道筋を探るなかで、次のゴールも許して劣勢の大宮は後半から袴田の代わりに泉澤を入れ、前の人数を増やすが、58分に茂木が放ったヘディングシュートもGK権田の好守に遭う。

その後も下向かず、反撃に出るが、清水の交代がピタリと的中。61分から出場したばかりの岸本が63分にバイタルエリア中央でボールを受けると、左足ミドルをゴール左下に突き刺した。

大宮はさらに交代カードを切るが、清水も同じくベンチワークを活発化させ、68分にボックス左に持ち込んだ乾が右足フィニッシュをゴール左下に沈め、4-0。完全に勝負の行方を決する。

守りも隙なしの清水はホーム最終戦を2試合ぶりの勝利で締めくくってJ1自動昇格圏の2位をキープし、最終節へ。2連敗の大宮は残留ラインに届く可能性がなくなり、J3自動降格圏の21位が決まった。

清水エスパルス 4-0 大宮アルディージャ
【清水】
チアゴ・サンタナ(前2)
カルリーニョス・ジュニオ(前45+6)
岸本武流(後18)
乾貴士(後23)

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