カミラ王妃、ケニア訪問で故エリザベス女王の「ホタテ貝ブローチ」着用 女王のお気に入り550万円超の価値

カミラ王妃(76)が、国賓訪問で故エリザベス女王が所有していたブローチを身に付けて現れた。昨年9月にエリザベス女王が96歳で崩御した後、今年5月にチャールズ国王(74)と共に戴冠したカミラ王妃は、31日にケニアを訪問。貝殻の形をしたダイヤモンドと真珠のジュエリーを着用していた。同国は、1952年2月に夫の故フィリップ殿下と訪れていたエリザベス王女(当時)が、父であるジョージ6世の訃報を受けた地である。

コートールド・トムソン卿の「ホタテ貝ブローチ」として知られているアクセサリーは、1919年に「スコットランドの有名な発明家の息子であるコートールド・トムソン卿がデザインの一部を担当した」と宮廷宝石商による書に記されている。その後エリザベス女王の母クイーン・マザーに託され、2000年の生誕100周年記念式典など頻繁に愛用されていた。

2002年のクイーン・マザーの崩御後、ブローチはエリザベス女王に受け継がれ、孫娘のザラ・ティンダルの2011年の結婚式や、2020年にテレビ放映されたクリスマス・スピーチなど、多くの機会で着用が披露された。女王のお気に入りのジュエリーの一つで、少なくとも30000ポンド(約550万円)の価値があると言われている。

カミラ王妃はケニア訪問の際、アナ・バレンタインの白いドレスに同ブローチを留め、パールのドロップイヤリングとツートンカラーのヒールを合わせていた。また、夜には同国のウィリアム・ルト大統領主催の国賓晩餐会に出席し、同ブランドのベビーブルーのチュニックとルーズパンツ姿で現れた。今回、カミラ王妃がエリザベス女王のジュエリーを身に着け敬意を表すのは2度目となり、今月初めに開催された晩餐会では、エリザベス女王が愛用していたティアラを初めて着用していた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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