「突然胸を触られた」DJ SODAの性暴力事件 告発取り下げを事務所&主催者が発表 金銭賠償なしで和解成立

韓国出身のDJ SODAが、8月13日に大阪府泉南市で行われた音楽フェス「MUSIC CIRCUS'23」出演時に、観客数人に「突然胸を触られた」などと痴漢被害に遭った事件について、当事者間で金銭賠償を含まない形での和解が成立し、主催社のTryHard Japanが1日に告発を取り下げていたことが3日、分かった。同社とDJ SODAが所属するEigth Bulls Corporationの共同声明で発表された。

声明では、「MUSIC CIRCUS'23で発生した性暴力事件の告発取り下げについて」と題し、「DJ SODAは、この事件について、被疑者3名からそれぞれ謝罪文を受け取り、被疑者らが深く反省し、悔いていることを確認したため、この謝罪を受け入れて被疑者らを許すこととし、金銭賠償を含まない形での和解を成立させました」と報告。「この和解成立を受け、株式会社TryHard Japanは、8月21日に泉南警察署に提出していた告発を、11月1日に取り下げました。被疑者らに対して寛大な対応をいただくよう捜査機関に要望していく所存です」と伝えた。

一連の事件を巡っては、TryHard Japanが8月21日、20代とみられる氏名不詳の男2人と女1人の計3人を不同意わいせつと暴行の容疑で大阪府警に告発し、受理されていた。警察に出頭した男性2人は、「青汁王子」こと実業家でユーチューバーの三崎優太氏の動画に、顔を隠すことなく黒スーツ、黒ネクタイ姿で出演。自らの意向で顔を出したことも明かし、1人は「DJ SODA様に深く失礼なことをしてしまい、大変申し訳ございませんでした。運営会社様にも、評判を悪くしてしまうようなことをしてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪していた。

事件後、DJ SODAは再来日し、グルメを楽しんだり、フォトスポットで撮影した写真を自身のXで公開。日本を満喫しているようで、3日の深夜には「たくさんの日本のファンの応援メッセージをもらって本当に幸せだよ!! いつも私を応援してくれてありがとう。本当に元気が出る!! 私がもっと頑張って良い姿をお見せできるように努力するよ」とつづっていた。

声明は「Eight Bulls Corporationと株式会社TryHard Japanは、これからも音楽とダンスを愛する人々が安心して楽しめる場を世界中につくり、それを盛り上げていくため、共に引き続き尽力してまいります」と結ばれている。

(よろず~ニュース編集部)

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