品川ヒロシ監督「痛さをリアルに撮る方法をみんなで開発した」

累計発行部数670万部の人気コミックを原作とした映画『OUT』の特別上映会が11月4日、大阪市内の映画館でおこなわれ、主人公・井口達也役の倉悠貴、副総長・安倍要役の水上恒司、メガホンをとった品川ヒロシ監督が登壇した。

映画『OUT』の舞台挨拶に登壇した品川ヒロシ監督(11月4日・大阪市内)

同コミックは、品川監督の自伝小説および映画『ドロップ』の後日譚を描いた実録物語。少年院から出所した「狛江の狂犬」と恐れられた主人公・井口達也が、地元から遠く離れた親戚のもとで働き始めるも、暴走族「斬人」副総長の安倍要との出会いによって、壮絶な更正生活を送るヤンキー漫画だ。

主人公を演じた倉、副総長の水上をはじめ、醍醐虎汰朗、JO1の與那城奨、大平祥生、金城碧海ら、人気者のキャスティングも注目を集めるが、本作の見どころはハードなアクション。品川監督は、「誰がどう見てもパンチが当たってる、蹴りが当たっているように見えるように撮るかという点にこだわって撮影した。あんまり細かい撮影方法は言えないけど、痛さをリアルに撮る方法をみんなで一所懸命考えて開発した」と明かした。

左から、品川ヒロシ監督、倉悠貴、水上恒司(11月4日・大阪市内)

また、「僕の映画は大阪や九州の人がよく見てくれるんです。ヤンキーが多いから(笑)。だから、大阪はいつも良い印象です」という品川監督。「要所要所で冗談ぽく言っている台詞があとで絡んできたり、何回も見直すことっで気が付くところがたくさんある作品。原作漫画に紐づいた伏線も貼ってるので、マンガも一緒に楽しみつつ、何度も見てもらえたらうれしい」とアピールした。同映画は、11月17日から公開される。

映画『OUT』

2023年11月17日公開
監督:品川ヒロシ
出演:倉悠貴、醍醐虎汰朗、与田祐希(乃木坂46)、水上恒司、ほか
配給:KADOKAWA

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