猫からの「愛情度」チェック方法3選 愛猫とあなたの絆の深さをはかる方法とは?

猫の愛情をチェックする方法3選

犬のように派手な行動をとらない猫でも毎日の暮らしの中で飼い主へたくさんの愛情を伝えてくれています。猫が人間の仲間に対する愛情を示すさまざまな方法を見てみましょう。

1.「ただいま!」帰宅したときの猫の反応をみる

  • しっぽをピンと立てて寄ってくる
  • 鳴きながら足元をくるくる回る
  • 玄関からずっと後を追ってくる
  • いつもの場所に猫のおもちゃが置いてある

猫は大好きな飼い主を見ただけでもうれしくなってしまい、ピンとしっぽを立てます。もしかしたら玄関のドアが開く前から待っている子もいるかもしれませんね。

鳴きながら足元を回ったり、後ろを追いかけたりするのは、強い絆を感じている飼い主の帰宅を喜んでいるからです。同時に、何かお願いしたいことがあるのかもしれません。おなかが空いたのでしょうか?

もし帰宅後に玄関から部屋に戻り、おもちゃのプレゼントをみつけたらラッキーです。それは愛猫が『コレを飼い主とシェアしたい』と思って置いたものだからです。いない時にも思い出してくれてるんですね。

2.「いいコね~」なでたときの反応をみる

  • ゴロゴロ喉を鳴らす
  • しっぽを巻きつけてくる(腰を当ててくる)
  • 頭突きをしてくる
  • 舐め返してくる

やんちゃな子猫の時期には、背中や頭をなでたときに遊びの開始かと思ってじゃれてくることもありますが、たいていの猫はゴロゴロと喉を鳴らして、気持ちよさそうにするでしょう。

しっぽを巻き付ける、あるいは腰を当ててくるのは、愛情と親しみを込めて「腕組み」をしてくるようなものです。頭突きは猫にとって親愛の表現で、飼い主が一緒にいてくれて満足していることの表現です。

子猫は母猫に舐めてもらっていたことを覚えています。大きくなった猫もなでられると猫同士のグルーミングのようになめ返してくることがあります。これは「家族である」証拠で大切に思っていることの証です。

3.「ゆっくりしましょ」一緒に過ごす時の反応をみる

  • みつめてくる
  • おなかを見せる
  • 一緒に寝る
  • ふみふみする

猫同士では見つめあうことはそのテリトリーの支配を主張することを意味しますが、優しく瞬きを伴えばそれは愛情を示す行為になります。猫がゆっくりとした瞬きをしながら、こちらを見つめている場合には、一緒にいると安心してリラックスできるということを伝えているのです。

リラックスといえば、仰向けになって寝ている子もいます。体の中でも弱点であるおなかを見せるのは、心の底から信頼している証拠。夜、一緒に寝てくるのも同じ理由からです。

寝る前にひとりで毛布をこねている猫もいますが、飼い主のおなかの上などでふみふみしてくるのは、最高の愛情と満足感の表れです。

猫の愛情表現の方法を理解する

猫は人間のように言語を使わない代わりに全身を使って、相手に自分の気持ちを表現しています。

前述したように「見つめあう」ことが必ずしも信頼を伝えることではないなど、人間と猫には大きな違いがあります。猫の表現方法は野生時代からの生き方に関係しているのです。

野生時代の猫は単独で暮らし、狩りのために注意深く静かな生活をしてきました。子猫時代が終わり独立すると、自分の気持ちや意向を言葉(鳴き声)で伝える必要はありません。

そのことから猫はニオイや顔・体の動き、視線など鳴き声以外の方法を使って同種間のコミュニケーションをするようになったのです。

子猫は母猫の行動を観察して学び、母子間の愛情表現がそのまま引き継がれます。飼い主に対する愛情も、子猫が母猫に対する「甘えのようなしぐさ」と、子猫に対するような「慈しみ」であらわされることが多く、特にニャーンと鳴いてお話しするのは人間に対してだけと言われています。

これも猫同士のボディランゲージが通じない人間に対する愛情なのかもしれませんね。

愛猫との絆を深めるには?

冒頭の愛情度チェックの結果がいまひとつで、残念な気持ちになっている人も安心してください!愛猫との絆を深めるコツがあります。

それは家の中に「愛猫だけの世界をつくってあげること」です。愛猫だけの世界とは、猫自身が主体となって過ごせる場所と時間のことです。

人間の家で暮らす猫は、環境のすべてが飼い主の支配下にある状態です。独立心の強い猫にとって、自分だけの場所がまったくないというのはストレスになり、いつも何かを我慢しながら生活することになります。

猫が自由に出入りできて、飼い主でもあまり来ないところ。その場所は可能な限り動かさないこと。見晴らしの良い場所だとなおよいでしょう。キャットタワーにボックスがあれば小さなカーテンを付けたり、転落の危険がない場所に箱型ベッドなどを置いたりしてもよいでしょう。

ひとりでストレスなく過ごせる場所と時間は、猫の精神面を安定させます。さらに猫はその場所を中心に、飼い主のところへ「自主的に」向かうことになります。

猫が近寄って来たら、食事やおやつを与えたり、おもちゃで遊んだりして、猫の好みに合わせて一緒に過ごしてあげてください。『飼い主のそばには幸せなことがたくさんある』という信頼を重ねることができれば、いっそう猫との絆を深めることができるでしょう。

まとめ

猫からの愛情度チェックはいかがだったでしょうか?

猫は個性の強い動物なので、なかには「うちの猫はそんなことしない」という項目もあったかもしれませんね。

特に一緒に寝てくれないという飼い主の悩みはよくあるものですが、これは猫の愛情不足ではなく単に猫の性格や好みの問題であることも少なくありません。すべてに当てはまらないからといって、猫が飼い主への愛情を持っていないわけではないのです。

愛猫との絆を深めるために、猫独自の習性と個性を理解してあげることはとても大切。一緒にいると幸せだなと感じられるステキな関係を築いていってくださいね。

© 株式会社ピーネストジャパン