山中遺体は不明の大学生 北海道、ヒグマが襲撃か

 北海道南部の大千軒岳(1072メートル)で男性が遭難した事故で、松前署は4日、発見された遺体は函館市、大学生屋名池奏人さん(22)で、死因は出血性ショックだったと明らかにした。遺体の近くでヒグマの死骸が見つかっており、署はクマに襲われたとみている。

 署によると、屋名池さんは友人に「10月29日から1人で山に行く」と伝えた後、行方不明になった。身元はDNA型鑑定で特定した。31日午前に近くでクマに襲われた3人が「ナイフでクマの首を刺した」と話しており、同じヒグマが連続して襲撃した可能性がある。

 登山口には屋名池さんの車が残されていた。

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