カブスのマーカス・ストローマンが来季のプレーヤーオプションを破棄し、FAになることがわかった。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者が自身のX(旧Twitter)で報じた。
ストローマンは2021年オフにメッツからFAとなった後、2021年12月1日にカブスと3年総額71億円の契約を結んだ。この契約は2023年オフでオプトアウトし、FAになれる条項が含まれており、ストローマンがどのような判断を下すかが注目されていた。
過去2年間の成績は2022年が138 2/3イニングで6勝7敗、防御率3.50、2023年が136 2/3イニングで10勝9敗、防御率3.95。控え選手と比較した際に生み出した勝利数をあらわす総合評価指標WAR(Fangraphs版)はそれぞれ2.0、2.7だった。
今季のストローマンは5月29日にデビューした2014年以来、約9年ぶりとなる完封勝利を記録するなど前半戦は絶好調。4月から6月まで3ヶ月連続で2点台の防御率を記録し、チームが不調だったこともあって夏場のトレードデッドラインでは目玉となる可能性も指摘されていた。
しかし、その後調子を取り戻しプレーオフ争いに食い込んだチームに反してストローマンの成績は急降下。結局トレードされることはなかったが、故障などもあって先発ローテーションから外れることとなった。
まさに前半戦と後半戦で天国と地獄を味わったシーズンだった。もしストローマンが前半の状態を維持できていればかなり大きな契約を結ぶことができたかもしれないという点では彼本人にとって非常に残念な結果だったといえるかもしれない。
今オフのMLBは山本由伸(オリックス)らを筆頭に先発投手が比較的豊作だ。ただ、近年投手の球速上昇などの影響で投手の故障が相次いでおり、ある程度の貢献が期待できる先発投手はかなり高値で契約を結ぶことが多い。ストローマンとしても、ここで改めてFA市場に出ることで複数年契約を勝ち取りたいという狙いはありそうだ。