<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(22)】男子グレコローマン60kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン60kg級】
ジョラマン・シャルシェンベコフ(Sharshenbekov, Zholaman=キルギス)

(UWWサイトより)

1999年9月29日生まれ、23歳。2015年アジア・カデット選手権46kg級優勝で国際舞台へ。2017年世界ジュニア選手権2位などを経て、2018年からシニアへ。同年のアジア選手権世界選手権でともに2位。2019年にU23世界選手権60kg級2位と実力を伸ばした。

2020年アジア選手権は決勝に進み、世界王者の文田健一郎と対戦。0-4で敗れたが6分間闘う善戦。同年暮れの個人戦ワールドカップでロシア王者のステパン・マリャニャンを破って優勝。翌年4月のオリンピック・アジア予選で1位となって東京オリンピックのマットに立った(7位)。

オリンピックの2ヶ月後の世界選手権にも出場して銀メダル。2022年はアジア選手権イスラム競技大会を制したあと世界一へ到達。キルギスの男子としては、77kg級のアクジョル・マフムドフとともに初の世界王者となった(時間的にはマフムドフが先)。2023年もアジア選手権のほか2つの国際大会で優勝し、2年連続の世界王者へ。


■ジョラマン・シャルシェンベコフの話「文田とはニューデリー(2020年アジア選手権)で闘い、負けている。あれから3年が経ち、勝つための練習をしてきた。一生懸命に努力してきたので、そのおかげで勝つことができました。」

組み合わせはまったく気にしていなかった。だれが相手でも勝つ準備ができていた。自分の力だけで金メダルを獲得したわけではない。チーム全体が、私が勝つために一生懸命動いてくれた」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[11-6]文田健一郎(日本)
準決勝 ○[4-3]Mohsen Nejad, Mehdi Seifollah(イラン)
4回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、3:51=10-0]Bakhramov, Islomjon(ウズベキスタン)
3回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、0:43=9-0]Abuladze, Pridon(ジョージア)
2回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、4:27=10-2]Petravicius, Justas(リトアニア)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]文田健一郎(日本)
[3]Cao, Liguo(中国)
[3]Bakhramov, Islomjon(ウズベキスタン)
[5]★Mohsen Nejad, Mehdi Seifollah(イラン)
[5]Gharibyan, Gevorg(アルメニア)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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