【MLB】17年レッズ一筋のベテラン退団ほぼ確定か レッズがボットーの来季契約を破棄

写真:チーム一筋17年のベテランの行方は……?

17年間にわたってレッズ一筋でプレーしてきたフランチャイズプレーヤーがチームを去ることがほぼ確定となった。

日本時間11月5日未明、レッズは球団公式X(Twitter)にて、球団側が選択権を持つジョーイ・ボットーの来季契約を破棄し、700万ドルを支払うと発表した。

この発表の中でレッズの野球部門トップを務めるニック・クラール氏のコメントを掲載。クラールはコメントの中でボットーのこれまでについて「過去17シーズン、ボットーはMVPやオールスター選手、そして尊敬すべきクラブハウスのリーダーとしてレッズの中心であった」とした上で、「彼のチームへの貢献や地域に残した寛大さは計り知れないものだった」と褒め称えた。

また、「オフシーズンにあたってチーム状況を考えたところ、ボットーに見合うような出場機会を提供することができない」と、チーム事情を踏まえて契約を結ばないことを選択したと説明している。

今年9月に40歳を迎えたボットーは、今季65試合、242打席で打率.202、本塁打14本、平均を100としたときの打撃貢献を示すwRC+は98という成績だった。

今季はレッズと2014年から続く10年契約の最終年。2010年代を代表するバットマンも近年は加齢や故障の影響で満足に出場することも危うくなっており、2000万ドルの来季オプションが行使されないこと自体は至極真っ当な選択と言わざるをえない。

今後、レッズが改めてより安い金額でボットーと契約を結びなおす可能性はありえなくもないが、声明を見るとその可能性はあまり高くなさそうだ。ボットーは先日インタビューに答え、最低でももう一年は現役でプレーしたい、と語っていたようだ。ただ、現状を見るに、来季もレッズのユニフォームを着ている可能性はかなり低くなってしまった。

キャリアを通してレッズ一筋でプレーしてきたフランチャイズプレーヤーは現状を受けてどのような選択を下すのだろうか。今後の動きに注目したい。

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