西本智実さんバチカンミサで指揮 相次ぐ紛争「調和伝えたかった」

4日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で行われた音楽ミサで指揮をする西本智実さん(共同)

 【ローマ共同】カトリックの総本山バチカンのサンピエトロ大聖堂で4日、バチカン国際音楽祭の一環として音楽ミサが開かれ、女性指揮者の西本智実さんが指揮を執った。ウクライナ侵攻など紛争が相次ぐ中、新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに同音楽祭に臨んだ西本さんは「音楽が生み出す調和を伝えたかった」と演奏後に手応えを語った。

 モーツァルトの「戴冠式ミサ」などを指揮し、自身が率いるイルミナート合唱団もミサに参加した。

 西本さんは2013年に初めてバチカン国際音楽祭に招かれ、その後は毎年参加していたが、今回は19年以来となった。「大聖堂で再び公演できて感無量だった」と喜んだ。

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