アイドルやアニメ界隈でよく目にする「メンバーカラー」、通称メンカラ。
推しに割り当てられた担当のカラーがあることで、単純に、物の目印となることはもちろんだが、ファンが推しの色を身に着けることで、その人のファンであるというアピールにもなる。
ライブでは、推しに「あなたのファンです」という自己アピールとなり、運が良ければファンサがもらえるかもしれない。
■大人でもOK!メンカラで彩る参戦服
「メンカラの服を着て出かけるなんて、若い子だけのものでしょう?」と思われる方も多いと思うが、年齢関係なく着られるデザインの服で参戦コーデを提案するブランドも増えている。
PALのブランド、ナチュラルクチュールのPRおそのさんがモデルとなり、コーデをわかりやすく説明し、着た時の雰囲気が動画で見られて、購入前の参考になる。
ナチュラルクチュールの推し活テーマは、大人女子が使えるカラーアイテム。メンカラに合わせたり、友達とお揃いで買ってライブ参戦など、お気に入りアイテムを見つけて参戦準備も楽しみたい。
■さりげなくメンカラを取り入れたい人には小物から
キャラクターとメンカラを組み合わせたグッズを作り、推し活アイテムの先駆けとなったのは、サンリオのエンジョイアイドルシリーズ。
オタクの心をがっちり掴むメンカラ商品がたくさんあり、推し活を応援するグッズシリーズとなっている。ファンの気持ちに寄り添い、推しのグッズをかわいく飾ったり、便利に持ち歩ける。
サンリオは、Snow ManがYouTubeでサンリオピューロランドに訪れ、メンバーの渡辺翔太が「シナモロールに似ている」とファンから言われていることを話して、シナモロールと友達になったやりとりが収録されており、スノ担の間では「シナモロール=渡辺翔太」という印象がある。しかも、渡辺翔太のメンバーカラーは青、メンカラとキャラクターが合致している。なにわ男子が、サンリオ×ローソンとコラボをして商品を販売したこともあり、サンリオとアイドルの印象は強くなっている。
CD販売のタワーレコード(通称タワレコ)でも、メンカラを意識した応援グッズが揃い、CD購入のついで買いが増えている。
商品担当者自身が推し活をしていて、欲しいアイテムを商品化するクロスプラスは、オタクがオタクのためにつくった商品が並ぶ。「推部屋(おへや)プラス」というブランドで展開、デザイン性の高いマシュマロポーチやトートバッグ、アクスタが入るスマホケースなど、推し活マストアイテムを持ち歩くためのグッズが揃う。
最近では、ライブのペンライトにもメンカラ切り替えがあり、推しのカラーを点灯させたり、ソロの時は会場全体が一色に揃うなど、ファンもライブ演出に参加しているという一体感が得られ、歓声が出せなかったコロナ禍の制限付きライブでも活躍した。
現場でも日常でも、推し活とメンカラは切り離せない、推しとファンを繋ぐ特別な意味を持つものとなっている。