福島県会津地方を走る会津鉄道の芦ノ牧温泉駅（会津若松市）の3代目名誉駅長に5日、雌のネコ「さくら」が就任し、駅長帽をかぶって初仕事に臨んだ。昨年10月に天国へと旅立った2代目で兄の「らぶ」の後継者となり、小さな駅舎はファンでにぎわった。
就任式が開かれ、帽子の他、制服が贈られた。ネコの世話をし、駅長を務める小林美智子さん（66）に抱えられ、到着した列車に乗り込んで乗客にあいさつ。「かわいい」と歓声が上がった。
小林さんによると、兄の死後、ネコ駅長不在の間も、アテンダントとして乗客の見送り業務を担当。戸惑う様子もあったが、最近は成長し、しっかり列車に顔を向けて見送っている。
