人質「何よりも帰してほしい」 イスラエルで家族ら集会

イスラエル人の人質解放を呼びかける集会に参加したエリ・アルバグさん=4日、テルアビブ(共同)

 【テルアビブ共同】イスラエル中部テルアビブで4日、イスラム組織ハマスに拉致されたイスラエル人の人質解放を訴える集会が開かれた。連絡が取れない状態が約1カ月続く中、参加した人質の家族らは涙をこらえながら無事を祈り「何よりも帰してほしい」と訴えた。人質の家族でつくる連絡団体が主催した。

 エリ・アルバグさん(54)の娘リリさん(18)は、兵役で入隊したばかりで軍基地の宿舎にいてハマスに襲われた。寝ていたところをパジャマ姿のまま連れ去られたという。アルバグさんは「ハマスと交渉するのでは何年かかっても解決できない。(イスラエル政府は)武力で圧力をかけるしかない」と言い切った。

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