丸岡が延長で福井商業を振り切り6連覇 高校サッカー選手権福井県大会2023

丸岡―福井商業 前半37分、丸岡の渡辺祥気(右)がシュートを決め1-0とする=11月5日、福井県坂井市のテクノポート福井スタジアム

 サッカーの第102回全国高校選手権福井県大会は11月5日、坂井市のテクノポート福井スタジアムで決勝を行い、第1シード丸岡が第2シード福井商業を延長戦の末2-1で下し、6連覇を果たすとともに、34度目の全国選手権出場を決めた。同選手権は12月28日から来年1月8日、東京・国立競技場などで開かれる。

 丸岡はサイド攻撃からクロスを供給し相手ゴールを脅かした。前半37分、左サイドをパス交換して安嶋琉生が低いクロス、渡辺祥気が中央で合わせて先制した。後半に追いつかれ延長戦となったが前半1分、寺坂樹大の左クロスに右から走り込んだ西村心が頭で合わせ勝ち越し。途中出場コンビで値千金の決勝ゴールを挙げ、相手の反撃を封じ切った。

 福井商業は前線から圧力を強めて縦パスを繰り出しチャンスを創出。前半12分、PA内で抜け出した谷口櫂我が決定的なシュートを放ったが、先制できなかった。前半終了間際に失点し後半6分、右サイドを駆け上がった谷口がゴール前にアーリークロス、左を上がった大谷仁人が鮮やかにシュートを決めて試合を振り出しに戻した。王者相手に延長戦に持ち込んだが立ち上がりに痛恨の失点。最後まで攻め込んだが及ばず、16年ぶりの王座奪還はならなかった。

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