5年に1度の彫刻屋台巡行、華やかに 宇都宮・白沢白髭神社

彫刻屋台でユーモラスに踊り、「ぶっつけ」を盛り上げるひょっとこ

 5年に1度、彫刻屋台2台が栃木県宇都宮市白沢地区を巡行する白沢白髭(しらひげ)神社例大祭の付け祭りが4、5の両日、同地区で行われた。江戸時代に奥州街道の宿場町として栄えた同地区が華やいだ音色に包まれ、訪れた人は屋台とお囃子(はやし)を楽しんだ。

 2台は唐獅子や竜など見事な彫刻が施された黒漆塗りの彩色彫刻屋台。江戸時代後期の作とみられ、市の文化財に指定されている。地元の南、甲部(こうぶ)の両自治会がそれぞれ保存し、1998年以降、5年ごとに巡行している。

 5日は午前の雨天で巡行内容が変更されたものの、午後0時半から同神社鳥居前で2台が対面し、お囃子を競い合う「ぶっつけ」を披露。ひょっとこが屋台上でユーモラスに踊り、子どもたちが元気なかけ声を響かせ、盛り上げた。

 鮮やかな衣装に花笠を背負い、屋台を先導する「金棒引き」を担当した白沢小6年大塚理央(おおつかりお)さん(12)は「5年に1度の貴重な機会。友達と一緒に参加できて、とても楽しかった」と笑顔で話した。

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