遠州しのび一服 枯山水の眺め堪能 高梁・頼久寺で茶会

遠州流茶道岡山支部の茶席で一服を堪能する来場者

 江戸時代初期に備中国奉行を務め、作庭家、遠州流茶道を開いた茶人としても名高い小堀遠州(1579~1647年)をしのぶ「遠州茶会」が5日、ゆかりの頼久寺(高梁市頼久寺町)で催され、多くの来場者が一服を堪能した。

 茶席は遠州流茶道岡山支部と煎茶道東阿部流岡山支部梁山会が設け、着物姿の来場者らで落ち着いた中にも華やいだ雰囲気が漂った。寺は枯山水の庭園(国名勝)を遠州が築いたとされ、合間には大勢がその美しい眺めを楽しんでいた。

 生島裕道住職らが読経し、古い茶せんの供養も行った。

 倉敷市からの来場者(76)は「格別の一服で、素晴らしい時間を過ごせた」と話した。

 茶会は市民グループ・高梁地域づくり交流会などが1996年から開いている。

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