粟野を巡って芸術楽しもう 鹿沼でアートフェス始まる 作家11人の200点展示

教室に作品が展示された旧粟野中校舎

 【鹿沼】粟野地域内5カ所の会場を巡りながら芸術の秋を楽しむ「あわの夢咲くアートフェスティバル2023」が5日、始まった。市内外の作家11人の作品約200点を展示。18日まで。

◇ほかにもWeb写真館に写真

 地元住民らでつくる「花と芸術の街・あわの実行委員会」が主催し、今年で6回目。会場は国登録有形文化財の旧粟野中(口粟野)粟野中(同)常楽寺(下粕尾)医王寺(北半田)に、今回新たに「手打ちそば処嵯峨」(上永野)が加わった。

 旧粟野中では木彫や石彫など100点ほどの作品を展示。初日は粕尾地区に現在8体ある双体道祖神をテーマに粘土作品でアニメーションを作るワークショップを行った。参加した粟野中美術部2年古橋空将(ふるはしたかまさ)さん(14)と同渡辺莉央(わたなべりお)さん(13)は「2時間半かけて作った。精神力を削られたが、楽しくできた」と話した。

 実行委事務局長の彫刻作家田中茂(たなかしげる)さん(64)は「地域一丸で盛り上げる展覧会。文化の持つ力を全身で感じてほしい」と来場を呼びかけている。

 午前10時~午後4時(粟野中のみ2時)。全会場共通チケットは千円。中学生以下は無料。プログラムなど詳細は同フェスティバルのホームページに掲載。

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