アフガン製アヘン95%減 国連、タリバン麻薬禁止で

アフガニスタン東部ナンガルハル州のケシ畑=2016年4月(ロイター=共同)

 【カブール共同】国連薬物犯罪事務所(UNODC)は5日、アヘンの最大製造国アフガニスタンで、今年のアヘンの推定製造量が昨年に比べ約95%減少したと発表した。イスラム主義組織タリバン暫定政権による昨年4月の麻薬禁止令を受けて激減した。

 アフガン産のアヘン推定製造量は昨年、世界の約80%を占めた。昨年の製造量は6200トンだったが今年は333トンとなった。全土でアヘンの原料となるケシの栽培面積が急減し、小麦への転作が進んだ。小麦はケシよりも安価なため農家の収入が著しく減った。

 UNODCは、農家がケシ栽培を再び始めないよう、農業支援の強化が必要と指摘した。

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