「阪神タイガース、フレー、フレフレフレー」。阪神タイガースが38年ぶりの日本一を決めた瞬間、春季キャンプ地の沖縄県宜野座村では阪神の応援歌「六甲おろし」が響いた。村役場には村民30人が集まり、前日に続きテレビ中継で観戦。待ちに待った栄冠に、「最高」と喜びを爆発させてカチャーシーを踊った。
阪神タイガース宜野座村協力会会長の當眞淳村長は「白熱した素晴らしい日本シリーズだった。岡田監督、選手たち、感動をありがとう」と感謝した。
試合は序盤、オリックス先発の宮城大弥投手の緩急自在な投球に阪神打線が抑えられ、宜野座村応援団は重苦しいムード。しかし、阪神4回表、ノイジー選手の先制3点ホームランで応援団のボルテージは最高潮に達した。
村教育長の新里隆博さん(62)は「38年も待った優勝。オリックスの宮城投手も比嘉投手もウチナーンチュで申し訳ないけれど、今日は譲れない」。村観光協会会長の金城順一さん(64)は「来年のキャンプは、たくさんの阪神ファンが訪れる。とても楽しみ。小さい村なりの、おもてなしをしたい」と喜んでいた。(北部報道部・下地広也)