ブレゲ ヘリテージ トノーカンブレ ラージデイト「腕元に匠の逸本を。」【今週の逸本 Vol.223】

フォーマルからインフォーマルまで、自身のこだわりを移す鏡として選ばれる腕時計の数々。ここではブランド腕時計専門店・MOON PHASE(ムーンフェイズ)が最新モデルからアンティークまで、見る者の感性を刺激する1本をセレクト。今回はブレゲから、トノータイプの『ヘリテージ トノーカンブレ ラージデイト』をご紹介しょう。

BREGUET
1775年に誕生したBREGUET(ブレゲ)は、時計の進化を2世紀早めたと称される天才時計技師「アブラアン・ルイ・ブレゲ」によって創業されたブランド。世界初の自動巻き機械の発明をはじめ、ミニッツリピーター、クロノグラフ、永久カレンダー、ツインバレル、トゥールビヨンなど、現在の機械式時計に使用される多くの機械が、彼の発明をベースにしていることからもブレゲ氏の傑出した才能が伺える。一時は時計の製造を中断していたが、1970年行以降に復興を遂げ、確たる技術と伝統に裏打ちされた高級時計を排出し、今日までの成功を収めている。

いま選びたいブレゲの“トノー”

数ある腕時計ブランドの中でも「正統派」という言葉がもっとも似合うのはブレゲだろう。時刻の見やすさ、精度の高さ、無駄のない洗練されたデザイン性、どれを見ても一級で非の打ち所がない。

そんなブレゲの原点は、ラウンドタイプの時計にある。展開するラインナップも『トラディション』や『クラシック』、『マリーン』など多彩で、ブレゲと聞けばこれらタイムピースを思い浮かべる人も多いだろう。(上記時計の紹介は▶️▶️ こちら

今回ご紹介するのは、それらラウンドタイプとはまた違った魅力を引き出した1本。ブレゲが自らの個性をトノーケースに凝縮した『ヘリテージ トノーカンブレ ラージデイト』だ。

ヘリテージ トノーカンブレ ラージデイト

“カンブレ”とはバレエ用語で、上体を弓なりに反ることを指す。その名称通り、文字盤とケースは湾曲しており、中央に細かく彫られたギヨシェが光を乱反射し美しい輝きを表現。腕元をとても上品に飾ってくれる。

時針・分針にはブレゲではおなじみの「ブレゲ針」を採用。12時位置にはビッグデイト(本モデルはラージデイト表記)、6時位置にはスモールセコンドを配置し、トノーの縦長形状にそれぞれの要素をシンプルかつ美しく収めている。

注目したいのはスモールセコンドの置き方だ。
もっとも湾曲の強い部分に配置されているスモールセコンドは、そのまま配置すると時針・分針に干渉しかねない。本来であれば時針・分針を高くして解決するところだが、それをすると時計自体の厚み増につながってしまう。

本モデルはそうした不安をスモールセコンド自体を凹ませて配置するという発想で解決。段差部分の影や光の反射はスモールセコンドを際立たせ、視認性向上にもつながっている。こうした作りはさすがブレゲである。

大人の風格を感じさせるヘリテージコレクション。一生の相棒としても申し分ないステータスをもった、その名の通り長く“継承”していける1本である。

BREGUET
ヘリテージ トノーカンブレ
ラージデイト
品番:5480BB/12/996
素材:ホワイトゴールド
サイズ:縦41.5㎜×横35㎜
防水:30M防水
ムーブメント:自動巻き
文字盤:シルバー
販売価格:1,480,000円(税込)※国内正規USED品
参考定価:2,858,430円
【付属品】
外箱、内箱、国内正規保証書(2014年5月)等が付属
※価格は2023年10月現在のMOON PHASE銀座店・販売価格です。

MOON PHASE 〜STAFF VOICE〜

ブレゲのドレスウォッチの中でも珍しいトノータイプです。非常に威厳のある顔立ちで、文字盤のギヨシェ彫り、ビッグデイトといった要素もブレゲにかかるとここまで趣深くなるのか……と感心してしまいます。

クラシカルな時計をさりげなく腕元に光らせる。そんな大人な男性にぜひ着用していただきたい1本です。

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