元セーブ王のハンドがFAに ブレーブスが来季オプションを破棄

日本時間11月6日、ブレーブスは救援左腕ブラッド・ハンドの来季オプション(年俸700万ドル)を破棄したことを発表した。新型コロナウイルスによるパンデミックの影響で60試合制の短縮シーズンとなった2020年にインディアンス(現ガーディアンズ)のクローザーとしてセーブ王のタイトルを獲得したこともある33歳のベテラン左腕は、バイアウト50万ドルを受け取ってFAとなる。今季はシーズン途中のトレードでブレーブスに加入したが、移籍後は思うような活躍ができなかった。

ハンドは2011年にマーリンズでメジャーデビューし、当初は先発として起用されていた。しかし、伸び悩んでメジャー定着を果たせない状況が続き、2016年4月にウエーバーでパドレスへ放出されることに。すると、この移籍をきっかけにリリーフに本格転向したことが功を奏し、2017年から3年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、リーグを代表するセットアッパーないしクローザーとして活躍を始めるようになった。

今季はロッキーズの一員として開幕を迎え、40試合に登板したところでマイナーリーガー1名とのトレードで日本時間8月2日にブレーブスへ移籍。ところが、ブレーブス移籍後は20試合で防御率7.50と精彩を欠き、ポストシーズン(地区シリーズ)でも1イニングを投げて1失点、防御率9.00に終わった。レギュラーシーズンの2球団合計での成績は、60試合に登板して53回2/3を投げ、5勝3敗1セーブ、5ホールド、防御率5.53、59奪三振。1試合しか登板しなかった2012年を除けば、防御率5.53は自己ワーストの数字だった。

移籍後の大活躍で契約延長を勝ち取ったピアース・ジョンソンとは対照的に、移籍後に活躍できなかったハンドのオプションをブレーブスが破棄したのは当然の選択と言える。全盛期ほどの力はないものの、左打者を被打率.200(右打者は.317)に封じるなど、救援左腕として最低限の役割は果たせるため、ブルペンの補強を必要とするチームから声がかかる可能性はありそうだ。

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