波乱の試合を巡りさらに問題発生 ニューカッスルの2選手が人種差別被害を受ける

写真:人種差別被害を受けたというギマランイス

ニューカッスルは、プレミアリーグ第11節アーセナル戦において、ブラジル代表MFブルーノ・ギマランイスとイングランド人MFジョー・ウィロックが人種差別的虐待を受けたとクラブ公式サイトで発表した。

ニューカッスルが発表した声明は以下のとおりである。

「ニューカッスル・ユナイテッドは、土曜日のアーセナル戦に勝利した後、ブルーノ・ギマランイスとジョー・ウィロックに対してソーシャルメディア上で送られた人種差別的虐待に対して強く非難する」

「我々のメッセージは明確だ。フットボールにおいても、社会においても、人種差別が入り込む余地はない」

「私たちはブルーノとジョーへのサポートを提供する。そして関係当局やソーシャルメディアのプラットフォームと協力して責任を負うべき人間を特定し、その責任を追及していく」

また、ウィロックは自身のインスタグラムアカウントのストーリー機能に、自身に向けられた人種差別的な投稿のスクリーンショットと「これはフットボールの仲間たちによるゲームだ。このような言葉は必要ない」というコメント、およびインスタグラムのプラットフォームに向けて「この人物を探してくれ」というメッセージを添えて投稿した。

この試合は64分にトニー・ゴードンがゴールを決めてニューカッスルが1-0で勝利し、アーセナルに今シーズンのリーグ戦初黒星を付けたものの、この得点シーンではボールがゴールラインを割っていたかどうか、ファウルがあったかどうか、オフサイドがあったかどうかという3つの事象についてVARによる検証がなされ、いずれも微妙なプレーではあったが、すべて問題なしという結論が下された。

そのため、アーセナル側は試合翌日にレフェリングに対する公式声明を発するなど、試合後も様々な議論が起こっている。ここに人種差別問題が加わり、さらに言えばウィロックはアーセナルの下部組織出身の選手ということで、より後味の悪い試合になってしまった。

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