「なつお」の挑戦 滝澤夏央選手の活動報告〈18〉所沢でじっくり練習 課題や体づくり取り組む

所沢の本拠地で練習する滝澤(球団提供)

プロ2年目となった今季の出場試合数は昨年を大きく下回る16試合。プロ初本塁打こそ出たものの、ほとんどをファームで過ごした滝澤夏央。「もちろん1軍でプレーすることを目標としてやってきましたが、その壁が高いことは承知しています。でもそれを乗り越えるためにファームで試合数をこなして実戦経験を積めたこと、けがをせずに試合に出続けられたことは良かったと思っています」と前向きな言葉が返ってきた。体力面も一つ課題だったが、その証左として1シーズン試合に出続けられたことは今後の自信になるであろう。

シーズン終了後はすぐにフェニックス・リーグ(宮崎)へ。朝起きて試合の準備から始まり、実戦をこなした。シーズン同様に気持ちを切らさず、アピールの場として挑んだという。試合が終わった後は毎日1時間~1時間半の個別練習の日々を過ごし「メニューは、トレーニング・守備・打撃が日ごとのローテーションで組まれていて、短時間集中型なので、どれも内容が濃くて、正直きつかったです」とこぼしたが、充実した日々を過ごすことができたようだ。

11月1日からの秋季キャンプでは、仲間が高知県春野でのキャンプに行っている中で、所沢に残ることになった滝澤。「春野で首脳陣にアピールすることができたかもしれませんが、今の自分の課題は理解していますし、寮なので、じっくり練習できる環境はありがたいと思っています。シーズン中におろそかにしてしまった食事の面と、自分の良さが消えない体づくりにしっかり取り組みたいと思います」と自分を見つめ直し、向き合う時間にする。

今後帰省について問われると「年末まずはお礼回りから行きたいです。たくさんの方に応援していただいたので」と話すも、一番楽しみにしているのは母の作るカレーだと教えてくれた。昨年とはまた違う成長を見せた滝澤にご期待ください。

(西武ライオンズ広報部)

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