走って味わい ゆるくハードに 越後謙信きき酒マラソン 秋の春日山で楽しく 地元グルメに利き酒も

コスプレ衣装に身を包んだランナーらが緩やかにスタート

飲食を楽しみながら上越市の春日山城跡周辺を走る「越後謙信きき酒マラソン」が5日に開かれた。市内をはじめ北は北海道から、南は福岡県まで510人がエントリー。秋の春日山を駆け抜け、地元グルメや利き酒に舌鼓を打った。

上越商工会議所青年部観光・文化振興委員会が企画する恒例のイベント。平成27年に初回が開かれ、今回で7回目。テーマは「日本一ゆるくてハードなファンラン」。順位付けやタイムの計測はせず、歩いても、途中でショートカットしてもOK。どれだけ楽しめるかを競い合う。

コースは市埋蔵文化財センターをスタートし、春日山城跡を経て正善寺ダムで折り返し、同センターへゴールする24キロの行程。8カ所にエイドスペースを設け、きのこ汁や焼き肉などの地元グルメを振る舞った。ゴール後は上越・妙高両市の15銘柄を利き酒。今回は利き酒のみの参加を募るなど、より広くイベントへの門戸を開いた。

いち早く〝ゴールののれん〟をくぐった齊藤祥吾さん(37、新潟市)は大会の常連。「風景が良く、沿道の応援がアットホームな大会。おいしい上越のお酒を飲みに、来年以降も参加したい」と笑顔を見せた。

観光・文化振興委員長の黒津康輔さんは「毎回、大勢のファンが参加してくれることをうれしく思う。私たち自身も大会を楽しみつつ、マラソンや飲食を通じて上越の魅力を伝えられたら」と話した。

上越商工会議所青年部の有志によるロックバンド「ぷっつんojisan(おじさん)」が大会を盛り上げた
林泉寺のエイドでは、妙高高原の天然水やビールの原料となる麦芽を提供した

© 株式会社上越タイムス社