猫の死が迫った時に飼い主ができること5つ

1.苦しさの緩和

終わりの時が見えてきたらもう治療は必要ありません。しかし痛い・息苦しい・吐き気がするなど、医師でなければ解決できないことはまだあります。そしてそんな状態にいち早く気づき、医療につなぐのは飼い主さんの役目です。

2.好きなようにさせる

猫が元気なうちはあれダメこれダメと制限を課しているもの。しかしこれが最期なら好きなようにさせてあげましょう。

特に食事は口にしなくなってからでは後悔します。まだ美味しいと思えるうちに、好きなものを好きなだけ。今まで許してもらえなかった小さなわがままをプレゼントです。

3.そばにいる

身体の自由が利かなくなると猫は不安を感じてか甘えん坊になってきます。まだ元気なうちは後を付いてまわり、動けなくなるとしきりに鳴いて呼ぶようになります。

声が出せなくなってきてもその気持ちは変わりません。ただそばに座って気配を感じ、時々撫でてもらえればもうそれでいい。それだけで猫は心強く、心嬉しく感じるのです。

4.大好きを伝える

人でも耳は最期まで機能するといわれています。横たわる猫に寄り添って、時折声をかけてあげましょう。優しく名前を呼ぶだけでもいいですし、いつもしていた他愛ない話をするだけでも構いません。

大切なのは「大好き」という想いを伝えること。猫は飼い主さんに大好きだと思ってもらえることが何より幸せなのですから。

5.いつものように暮らす

そばにいることと矛盾するようですが、できればいつものように普通に暮らし、いつもの音を聞かせてあげましょう。洗濯機の音、家族の笑い声、テレビやラジオの音楽、飼い主さんの足音。それは今まで毎日のように聞いてきた生活の音であり、永遠に聞いていたい音です。

もしそれがいつもと変わらず飼い主さんの声と共に流れてくるなら、こんな嬉しいBGMはないのではないでしょうか。

まとめ

死が目前に迫ってきた時、飼い主さんにできることはもうあまりありません。しかし飼い主さんが目指すところは終末期でも変わりません。愛する猫がずっとご機嫌でいられるようにすることです。

もう喉を鳴らす体力はあまり残っていないかもしれません。しかし医療の力で身体が楽になり、飼い主さんの存在で少しでもゴロゴロ気分になりますように。旅立った3匹の猫たちと共に心から願ってやみません。

© 株式会社ピーネストジャパン