福岡国税局酒類鑑評会 純米酒の部 「六十餘洲」が4回目の大賞 長崎・波佐見の今里酒造

「日ごろから愛飲されているみなさんに感謝」と話す今里専務=波佐見町宿郷、今里酒造

 酒造技術や品質の向上を目指す福岡国税局主催の酒類鑑評会「純米酒の部」で今里酒造(長崎県東彼波佐見町)の「六十餘洲(ろくじゅうよしゅう) 純米酒 山田錦」が大賞に輝いた。六十餘洲が純米酒の部で大賞を獲得するのは5年ぶり4回目。
 審査の結果、「うまみを伴う厚みある酸味と、軽やかだがコクを感じさせる甘味が調和。軽い苦みが余韻として香味全体を引き締める」と評価された。今里拓専務は「毎年変わらぬ味を目指しており、それが評価されうれしい」と喜びを語った。「山田錦」に限れば大賞は3回目。吟醸酒の部でも「六十餘洲 純米大吟醸」が金賞となった。
 表彰式は10月31日、福岡市で開かれた。鑑評会には同局管内の長崎、佐賀、福岡3県から「吟醸酒」に42製造場の85点、「純米酒」に41製造場の73点、「本格焼酎」に35製造場の100点が出品され、部門ごとに大賞と金賞を選んだ。

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