黒姫高原の新名物に PRアイドルのブラックプリンセス ビール仕込み作業 上越市大和2・ガンギブリューイング

黒いビールの仕上げに入れるコーヒー豆を手にする「BLACK PRINCESS」の桜井さん(左)と香椎さん(ガンギブリューイングで)

黒姫高原(長野県信濃町)の新名物となるオリジナルビールを仕込む作業が、クラフトビール醸造のガンギブリューイング(上越市大和2)で進んでいる。2日、同高原PRのため東京都内で結成されたアイドルユニット「BLACK PRINCESS(ブラックプリンセス)」のメンバー2人が作業を行った。

ビールはスキー場「黒姫高原スノーパーク」の営業が始まる12月23日に発売する予定。額田健一総支配人によると、ビールは長野県に伝わる「黒姫物語」という民話に着想を得た。殿様の娘、黒姫に山奥の沼の主(黒竜)が恋をする話を2種のビール(黒、白)で表現。黒はペールエールをベースに、コーヒー豆で風味をつける。白はコリアンダーとオレンジピールを使用したベルジャンホワイト。

2日にブラックプリンセスのメンバー、桜井まあかさんと香椎ゆいさんが醸造所を訪れ、黒いビールにコーヒー豆を投入する作業などを行った。

ビールを醸造したい黒姫高原側とガンギブリューイングをつないだのは、両社と関わりがある上越市の広告代理店、スリーストーリー。「ガンギ―」の宮本正裕さんは「相手先のブランド名での受託製造は初めて。長く醸造を続けていくために、ありがたい話をもらった」と話す。

ビール醸造時に出るモルトかす活用も模索する。1回の醸造で水を含んだ200~300キロのモルトかすが出るが、食物繊維やアミノ酸を含み、肥料や飼料などの用途が考えられるという。額田総支配人は「グリーントランスフォーメーション(GX)推進のため、用途を検討したい」と話した。

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