首相、違憲判断「適切に対応」 性同一性障害特例法の最高裁決定

政府与党連絡会議であいさつする岸田首相=6日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は6日、官邸で開かれた政府与党連絡会議で、戸籍上の性別変更の際に生殖能力をなくすことを要件にした性同一性障害特例法の規定を憲法違反と判断した最高裁決定に関し「厳粛に受け止める必要がある。与党とも十分に相談しながら、適切に対応する」と述べた。

 公明党の山口那津男代表も「重く受け止めないといけない。見直しに向けて速やかな検討が必要だ」と指摘した。生殖能力をなくすことを要件とした規定に限らず、人権尊重の観点を踏まえて対応するべきだとした。

 最高裁決定を巡っては、自民党の世耕弘成参院幹事長も議論が必要との認識を示している。

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