犬がおもちゃを破壊してしまう3つの理由と対策 「うちの子に合うものを探さなきゃ」「イメージに囚われすぎてたかも」

️なぜ?わんこがおもちゃを破壊する理由

1.狩猟本能が働くから

わんこがおもちゃを徹底的に破壊してしまう一番の理由は、「興奮して楽しいから」という単純明快なものです。

というのも、おもちゃ遊びはそもそもわんこの狩猟本能を刺激するからです。ポーンと投げられたおもちゃを追いかけるのは獲物を追いかけるワクワク感を、おもちゃの中に仕込まれた笛の「ピーピー音」は捕らえた小動物の悲鳴を連想させ達成感を、壊したおもちゃの中身を引っ張り出すのは捕らえた獲物の肉を引きちぎる達成感を与えてくれます。

わんこはおもちゃによって擬似狩りを楽しんで狩猟本能を満たしているのです。夢中になるあまりおもちゃを破壊してしまうのは、決して責められたことではありません。

2.ストレスが溜まっているから

わんこがおもちゃを破壊してしまうのは、家具や生活小物などを噛み壊してしまうのと同じ破壊行動の1つで、いわゆる問題行動につながる場合もあります。

わんこがこうした問題行動を起こす理由はさまざま考えられますが、最も一般的なのはストレスによるものです。生活環境の変化や飼い主さん・同居犬の関わり、愛情不足などに起因する精神的なストレスの他に、わんこの場合には運動不足も大きなストレス因子となりえます。

おもちゃをはじめ、何かを破壊することはストレス発散にもなり、運動不足解消にもつながるため、そういった理由からおもちゃを破壊してしまうこともあるのです。

3.飼い主さんの気を引きたいから

ちょっと奮発して買ってきた可愛いおもちゃがあっという間に壊されている現場を発見したら、思わず叫び声を上げたくなってしまうかもしれません。

ですが、そこは落ち着いて。飼い主さんが大げさに反応しているのを見ると、それがたとえ悲鳴だったとしても、わんこは「飼い主さんが反応してくれた!喜んでくれた!」と勘違いしてしまうのです。

そして「おもちゃを壊せば喜んでくれる」と認識し、飼い主さんの気を引くために破壊を繰り返してしまいます。

️おもちゃで長く遊んでもらうために

1.丈夫なおもちゃを選ぶ

咬む力やおもちゃへの執着心は、その子の性格や体格によって異なります。超小型犬がカミカミしてもびくともしないおもちゃでも、大型犬にかかれば一噛みでボロボロにされてしまうこともありえます。

おもちゃを選ぶときには、愛犬に合った丈夫なものを選ぶことが大切です。近年では「猛獣が噛んでも壊れない」というキャッチコピーのおもちゃも市販されています。

ただ注意したいのは、硬ければ良いというものではないということ。わんこの歯が完全に立たないようなおもちゃの場合、無理に噛み続けるとわんこの歯の方がかけてしまうことがあるからです。

2.破壊される前に取り上げる

わんこの遊び方がエスカレートしてきたなと感じたら、破壊される前に取り上げるのも1つの方法です。おもちゃを取り上げられると激しく怒る子の場合には、別のおもちゃやおやつとトレードすると良いでしょう。

また上述の硬すぎるおもちゃを与える場合も同様で、硬いおもちゃを与えることは絶対悪ではありませんが、わんこの歯がかけてしまう前に短時間でやめさせることが大切です。

3.飼い主さんがおもちゃの主導権を握る

おもちゃをずっと愛犬に与えっぱなしにしておくのではなく、おもちゃで遊ぶときには遊びの主導権を飼い主さんがしっかり握るよう心がけましょう。

おもちゃは飼い主さんが管理しておいて遊びたがったときに与える、頃合いを見計らって終わらせる、終わったときには片付ける、といったようにしていれば、ある程度の強度のあるおもちゃなら長く遊ぶことができます。

お留守番中などわんこにひとりでおもちゃ遊びをさせておくと、おもちゃを破壊してしまったうえに誤飲のリスクも高まります。

️まとめ

いかがでしたでしょうか?買ってきたおもちゃを次々に壊されてしまうと飼い主さんのお財布が痛いのはもちろんですが、すでにご紹介したように、壊したおもちゃの破片や中身の綿などをわんこが誤飲して重大な事故にも発展しかねません。

破壊されないようなおもちゃ選び・おもちゃの管理も大切ですが、破壊してしまったおもちゃは、カケラも含めてしっかりと片付けることも忘れてはいけません。愛犬が長く楽しめる運命のおもちゃに出合えると良いですね。

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