「若い選手がどれだけ伸びてくれるのか楽しみ」新井貴浩監督 宮崎・日南秋季キャンプがスタート 選手全員に “レポート” 若手主体キャンプの見どころ

日本シリーズが終わったばかりですが、広島カープは6日、宮崎・日南で秋季キャンプをスタートさせました。

日南市の天福球場に集まった31人の選手と3人のドミニカ人練習生、総勢34人は、投手最年長が 中村佑太 の28歳、野手最年長が 末包昇大 の27歳という、去年よりもずいぶん若いメンバーとなりました。

また、黒田博樹 球団アドバイザーも初日から姿を見せました。

来年の優勝・日本一に向けて若手のレベルアップを図るこのキャンプでは、実戦を多く取り入れる方針で、さっそく初日から紅白戦が行われます。

広島カープ 新井貴浩 監督
― きょうからキャンプ。心境は?
「楽しみですよね。若い選手がどれだけ伸びてくれるのか、楽しみです」

― 監督として2回目のキャンプ、今回のテーマは?
「若手が主体なので “個々のレベルアップ” です」

― きのうのミーティングでは選手に何を伝えた?
「ここに来ている秋季キャンプのメンバーは伸びしろしかない。これからが楽しみな選手ばかりなので、チャンスはあるよと。ただ、そのチャンスをつかむのは最終的には自分自身の力だよというふうに伝えました」

― 監督が強化したいポイントは?
「そこも全選手にレポートを書いてもらっているので、そこも目を通していますし、こちらは紅白戦・実戦形式の練習が多いんですけども結果だけを見ずに、各選手が課題としているところにどれくらい取り組めているのかなというところを評価していきたいと思います」

― 期待したい選手は?
「期待したい選手? 全員ですよ。何を言っているんですか。全員ですよ。個人に特定してはいません。本当、全員に期待していますし、もう彼らにとっては来シーズン始まっていますので、このキャンプ、そしてシーズンオフの過ごし方というのが、来シーズンにとってすごく大切だと思いますので、その辺も伝えていますので全員、どんどんアピールしてもらいたいと思います」

― ファンの方にどんな姿を見てもらいたい?
「若い選手たちが元気を出して泥だらけになって練習している姿を見てもらいたいです。そして、キャンプにお越しいただけるファンの方は、キャンプそのものを楽しんでいただきたいなと思います」

青山高治 キャスター
新井監督の表情・言葉からこのキャンプを楽しみにしているっていうのが伝わります。

コメンテーター 福本成美 さん(プランナー)
来年に向けてみなさん若い方たちにチャンスがたくさんありそうな形が見えているので楽しみです。

青山高治 キャスター
伸びしろしかないメンバーが集まっているわけですから。

田村友里 キャスター
でも、レポートも書いてって、大学生の課題みたいな…

青山高治 キャスター
全員レポートを書いて、それに新井さんが目を通している。

田村友里 キャスター
でも全員に期待しているっていうのが、また新井監督の全員野球を体現している感じで期待できます。

青山高治 キャスター
本当に若手主体のキャンプになって、いつもとちょっと雰囲気が違うんじゃないかということで、現地にいるスポーツ部・松本清孝 ディレクターに聞いてみます。

松本清孝 ディレクター
今、ちょっと試合中なので、それなりに小さい声でしゃべりたいと思います。きょうの日南は、朝からよく晴れまして、昼は日差しも照っていて、28℃ぐらいまで上がったんですけど、ちょうど20分ぐらい前から広島と同じようにちょっと雨が降り始めています。

新井監督のインタビューで「レポート」が話題になっていましたけど、このレポートを出させるというのは、藤井彰人 ヘッドコーチの発案だったそうで、この秋キャンプは、選手のやりたいこと、自分がこうなりたいっていうことをとにかく一生懸命やってくれというメッセージだったそうです。

ということは、どうなるかというと、例えばバッターで今シーズン、ちょっと三振が多くて、ぼくは三振をしたくないという取り組みをしている選手は、例えば凡打ばっかりだったとしても、三振とか空振りとか見逃しがなければ、それを評価すると。菊地原毅 投手コーチに聞いたりすると、ピッチャーによっては球種を絞って、このキャンプに取り組むと。例えば球種がスライダー・ストレート・フォークというピッチャーがいたとして、この試合、フォークを使わずに何とか打者を抑えることをやってみるということを取り組んだりすると、そこで例えばヒットを打たれたとしても、そういう取り組みが成功していれば、首脳陣は評価するということらしいです。

わたしたちもふだん、キャンプを伝える際、ありがちなのが、ピッチャーが何回何失点だったとか、バッターが何打数何安打だったとか、そういうところだけじゃなくて、点を取られても、打てなくても、その裏にあるものを今回評価するということなので、ちょっとぼくたちも報道の仕方を考えないといけないですし、見ている方がたも、例えば3回5失点だったとしても、5打数0安打だったとしても、もしかしたらそこに何かつかんだかもしれないという見方をしてほしいと思います。

青山高治 キャスター
中身なんですね。

松本清孝 ディレクター
そうなんです。選手の自主性を重んじるということです。実戦も多いということで、ちょっと練習が楽になるのかなと思ったら全くそうではなくて、けさも早出午前9時で、全体練習9時半だったんですが、中村健人 選手が、いわゆる “スーパー早出” で8時半からバットを振っていたりとか、ちょっと目を離すと、違うところで選手が泥んこになっているとか、本当に若手選手のやる気がみなぎっていて、いわゆる主力選手はいないキャンプなんですけど、すごく選手の1人ひとりのやる気とか、きょう、何をするんだろうっていうのが見ていておもしろいので、すごく見応えのあるキャンプになっています。

青山高治 キャスター
やっぱり、そのあたり若手主体というところが違うんでしょうね、今までとは。

松本清孝 ディレクター
ことしは最高年齢が投手28歳、野手27歳で本当に若手のメンバーがそろっているのでおもしろいです。

青山高治 キャスター
松本さん、このあとも取材を続けてください。

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