監視を付け、弾渡す場所も限定 陸自、新隊員に事件の再発防止策

 岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場で6月、自衛官候補生だった男(18)が自動小銃を発射し、隊員3人が死傷した事件を受け、陸自第10師団(名古屋市)が新隊員の射撃訓練では、撃ち手1人に対して指導者1人を付けて監視し、弾薬の受け渡しを射撃位置に限定するなどの対策を講じることが6日、陸自関係者への取材で分かった。10師団が管轄する愛知、三重、石川の3県の射撃場でも適用する。

 新たな対策では、射撃位置で弾薬の受け渡しをすることで、準備場所では発射できないようにし、さらに新隊員が不審な動きをした場合は、指導者がすぐに取り押さえる。状況に応じて弾薬置き場の周りを鉄条網で囲むことも決めた。

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