去年はキムタクがつとめた“織田信長” ことしは一般公募で選ばれた4人息子の父親が信長に 

週末に岐阜市で行われた「ぎふ信長まつり」。

去年は、騎馬武者行列の信長役を俳優の木村拓哉さんが務めたことで大きな注目を集めましたが、ことしはどうだったのでしょうか。

11月4日、5日と岐阜市中心部で行われた「ぎふ信長まつり」。

岐阜のまちづくりに貢献した武将・織田信長を称えるもので、5日は祭りの目玉、「騎馬武者行列」が行われました…その「信長まつり」といえば。

去年は、信長役を俳優の木村拓哉さんがつとめて注目を集めました。

その姿を一目見ようと来場者はなんと、約46万人!

岐阜市の人口を上回る人が詰めかけました。

そしてことし、木村さんからバトンを受けた信長役は、市内在住の近藤弘幸さん(45)が務めることに。

(織田信長役の近藤弘幸さん)
「子育ても一番下が小学生になり落ち着いてきたこともあって、岐阜市に恩返しがしたい。そしてお祭りのお手伝いがしたいと思い応募した」

県内の建設会社に勤める近藤さんは、4人息子の父親。

今回、42人の応募者の中から見事、信長役を勝ち取りました。

(信長役の近藤弘幸さん)
「プレッシャーはないです。前回は木村拓哉さんが来て岐阜はすごく盛り上がったが、あそこまで行かなくても岐阜市が盛り上がる手伝いができれば」

馬を誘導する「口取り」は、高校の馬術部で活動する次男の光優さん(16)が務めます。

(光優さん)
「学校の送り迎えをしてくれたり、やりたいことをやらせてくれる“素敵なお父さん”だと思う」

(信長役の近藤弘幸さん)
「勉強もお手伝いするもんね」

(光優さん)
「まあ…(笑)」

「皆の者、出陣じゃ!」親子で臨んだ騎馬武者行列

本番を迎えた5日。近藤さんが徐々に徐々に…信長に。

一方、息子の光優さん。
一足先に準備を終えて、スタート地点のそばで「口取り」の確認作業です。

(光優さん)
「信長のごとく堂々とお父さんが乗って、かっこよく行進するためにも、僕が馬を安心させていい位置に立ちながら馬を引いていけたら」

すると…

(光優さん)
「おー、パパも似合ってるじゃん」

(信長役の近藤弘幸さん)
「ありがとう」

織田信長となった、近藤さんの登場!

(信長役の近藤弘幸さん)
「いよいよですね、気持ちがどんどん高ぶる感じ」

そして、ついに!

(信長役の近藤弘幸さん)
「皆の者出陣じゃ!おー!」

始まった騎馬武者行列。
沿道にはことしも多くの人が駆け付け、信長が声援に応えます。

岐阜市によりますと、去年の約46万人にはおよばなかったものの、5日の沿道には約28万人が集まったということです。

(訪れた人)
「かっこよくてきれいでした」
「今まではコロナでこういう催しは全部なかったでしょ。やっぱりこういうのはやらないかん」

木村拓哉さんからしっかりと引き継いだ、近藤さん親子は…

(信長役の近藤弘幸さん)
「達成感と高揚感とまだ胸が躍るような感じ。皆さんが見に来てくれてすごく盛り上がりがあって、よかった」
(光優さん)
「お父さんなりの最大を出して、素晴らしい信長まつりにしようとする姿がとても素敵だった」

親子で挑んだ騎馬武者行列…約28万人がことしも信長の勇姿に力づけられました。

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