西野七瀬が「世にも奇妙な物語」で近未来に生きる女性役。「等身大で演じることができたので新鮮な気持ち」

西野七瀬が、フジテレビ系で11月11日放送の土曜プレミアム「世にも奇妙な物語’23 秋の特別編」(午後9:00)の1編「走馬灯のセトリは考えておいて」で、シリーズ初出演にして初主演を務める。近未来でライフキャスターという職業に就き、バーチャルアイドルを制作している女性を演じる。

「世にも奇妙な物語」は、おなじみのストーリーテラー・タモリと豪華キャストが、視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズ。1990年4月にレギュラードラマとして開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続け、これまで各時代を代表するような作家や脚本家と豪華俳優を掛け合わせることによって、その名の通り“奇妙な”物語の世界観を作り出してきた。「秋の特別編」では、草彅剛、北村一輝、溝端淳平、西野がそれぞれの主人公に扮(ふん)する珠玉の四つの“奇妙な”短編ドラマをラインアップ。

西野が出演する「走馬灯のセトリは考えておいて」の舞台は、人の生活を記録するライフログという機能の発展により、死後その人の人格・姿形をロボットに注入することで、まるでその人のクローン(ライフキャスト)を作れる世界になった近未来。ライフキャスターという職業に就く小清水イノリ(西野)のもとに、バーチャルアイドル・黄昏キエラのライフキャストの制作依頼が舞い込んでくるところから物語が始まる。イノリは、バーチャルアイドルの過去をさかのぼって調べていくうちに、依頼主の衝撃的な事実を知ることになる。

西野はイノリ役について「自分の性格と少し似ているところもあり、等身大で演じることができたので新鮮な気持ちでした」とコメント。「50年後の近未来の設定なので、初めは手探りの中で演じましたが、出来上がる本編はCGが加わり、さらに面白い作品になっていると思います」と撮影を振り返る。

「世にも奇妙な物語」に初出演を果たしたことには、「いつか出演してみたいと思っていた番組でしたので、すごくうれしかったです。昔から見ていた番組で強烈に印象に残る作品もありますので、自分が出演する作品がどうなるのか楽しみでした」と心境を明かし、「『世にも奇妙な物語』は、さまざまな作品がこれまでにもあると思いますが、本作の近未来というのはまた新しい作品になったんじゃないかなと思います。近未来のCG加工とどんな結末になるのか分からない『世にも』ならではのストーリーで面白く仕上がっていると思うので、最後まで見ていただけたらうれしいです」と、作品をアピールしている。

なお、イノリにバーチャルアイドルのライフキャストの制作依頼する袖崎碧役で朝加真由美、イノリの父親役で利重剛の出演も発表され、バーチャルアイドルの黄昏キエラ役には、YouTubeやTikTokを中心にバーチャルとリアルを行き来する“パラレルシンガー”として活躍する七海うららが抜てきされた。物語の鍵を握るこの3人からも目が離せない。

演出を担当した岩田和行氏は「自分が死んだ後に、自分と瓜二つのリアルな分身を作り出す技術があったとしたら? 今作の『世にも奇妙な物語』で描く舞台は今から50年後の世界。今と何が変わり、何が変わっていないのでしょうか」と視聴者に問いかける。加えて、33年目に突入したシリーズを踏まえて、「約570作品という歴史ある『世にも奇妙な物語』の中でも、表現が非常に難しい今作に挑んでくれた西野七瀬さん。自らの生き方を問い直し見つめる主人公を繊細に感情豊かに演じていただきました」と西野の演技力を絶賛。

そして、「われわれスタッフも50年後という設定だけでなく、ドラマオリジナルのバーチャルアイドルやオリジナルの歌をどう表現すべきか試行錯誤を重ねてきました。撮影スタッフ、CGスタッフ、バーチャルアイドルスタッフ、楽曲チーム、総動員で全力で挑んだ渾身(こんしん)の力作となっております。胸を打つエモーショナルな西野さんのお芝居はもちろんのこと、暑い夏に撮影した映像はとても美しく、数々の手の込んだCGカットなど見どころ豊富な作品となっております。1人でも多くの方にご覧いただけるとうれしいです!」と呼び掛けている。

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