“猿の群れ” 住宅地に出没「足元で威嚇してきて怖かった」通行人を追いかけるサルも… 目撃情報相次ぎ警戒呼びかけ 広島

広島県内では、クマやイノシシといった野生動物の目撃や被害が相次いでいます。先週、広島市郊外の住宅街に現れたのは「サルの群れ」。通りがかった人を威嚇するような動きも見せました。

動画を撮影した人
「こっち見とる。もう目を合わさない」

フェンスの上に乗り、じっとこちらを見つめるサル…。威嚇している様子のサルはおよそ10匹にのぼります。

動画を撮影した人
「気を付けてください。サルがすごい」

中には、通りがかった人を追いかけて、飛びかかろうとするサルも…。

サルの群れが出没したのは、広島市安佐南区大塚西の歩道です。動画を撮影した男性は、通勤途中にこの道を歩いていると鳴き声を聞き、サルに気が付いたといいます。

動画を撮影した人
「フェンスから降りてきて、はうようにして足元までキキキッと言いながら来た。けっこう足元まで威嚇してきたので怖かったです」

その後、近くにいる人にも注意を促しながら警察に110番通報しました。

坂本可織 記者
「サルが確認された場所は山も近いですが、広島市中心部までを結ぶ道路やマンションが立ち並び、住宅地も近い地域です」

付近には小学校もあり、この歩道は小学生や中学生の通学路だということです。

付近に住む人
「(別の場所で)わたしが見たときには人に襲いかかるふうではなかったが、野生動物だから襲いかかってくるかもしれないし、怖い」

安佐南区役所によりますと、この地域では4月からサルの目撃情報が少なくとも18件以上は寄せられていて、特にこの2か月間の報告が相次いでいるということです。サルを見かけてもむやみに近づかないことやエサ場を作らないよう呼びかけています。

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