「秋の宮島」所要時間は+20分以上? 行楽シーズンで周辺道路は大渋滞 緩和の鍵は有料道路の半額!

秋の行楽シーズンを迎え、多くの観光客が訪れる宮島(広島県廿日市市)ですが、玄関口となる宮島口周辺の国道2号線が毎年、渋滞します。この渋滞緩和に向け、廿日市市などが動いています。

国道2号線を利用する人
「混んでいるときが多くて不便。混み具合によるが10分20分かかる」

バスドライバー
「渋滞しているので10分15分バスの時間が変わる。遅れていると無線が入ってくる」

地元の人
「渋滞する。仕事で通るので、あの手この手で渋滞を抜けようとする」

秋の行楽シーズンを迎える11月は、宮島に渡るフェリー乗り場につながる国道2号が渋滞となります。

宮本学知 記者
「宮島口前の2号線は混んでいます。アプリの地図でも渋滞を示す赤色になっています」

廿日市市が公開している前空駅付近の国道2号のライブ映像です。5日の夕方は山口方面に向かう下り線が渋滞しているのがわかります。さらに国道2号が渋滞すると阿品台の住宅街を走る生活道へと迂回する車両も増えます。近くには学校もあります。

宮島口近くの住民
「阿品台に抜ける道になる。ぐるっと回って2号に抜ける。阿品台の人は迷惑だろうな」

阿品台の住民たち
「渋滞は朝早かったらだいじょうぶ。交通事故も時々見る」
「渋滞とかはけっこう多い。夕方は多い」

秋の行楽シーズン 高速道路の割引で渋滞緩和へ

廿日市市や国土交通省などで作る宮島口交通円滑化協議会が渋滞緩和のための社会実験を始めました。11月の土日・祝日に広島岩国道路の廿日市IC~大野IC間の利用料金を半額にします。例えば、普通車など180円が90円となります。

5日に利用料金が半額となった広島岩国道路を走ってみました。この日は、インターチェンジでも渋滞はなく、およそ7キロをわずか5分ほどで移動できました。

宮島口近くの住民たち
「まずやってみることはいい。効果を見て半額にするか無料にするか、効果がないか調べたら」
「効果があるなら」

阿品台の住民
「恒久的にしてもらえればうれしい」

地元の人
「90円だったら。ETCをつけなくちゃいけない」

阿品台の住民
「ふだんは高速道路に乗らない。ちょっと乗ってみようかな」

宮島口周辺の国道2号は片側1車線で周りの駐車場を利用する観光客も多く、渋滞緩和は長年の課題です。

今回の社会実験を実施した宮島口交通円滑化協議会では、観光客の満足度向上と周辺住民の快適性の確保の2点を目指したいとしています。広島岩国道路の利用料金については社会実験の結果と利用者や住民へのアンケートを参考に今後の対応を決めるということです。

© 株式会社中国放送