神奈川県、ノロウイルス食中毒の警戒情報発令 3週連続で患者数増加

神奈川県庁

 神奈川県は6日、ノロウイルスによる食中毒の警戒情報を発令した。定点観測している県内の小児科237医療機関で感染性胃腸炎の患者数が3週連続で増加し、発令基準に達した。期間は来年3月末まで。

 昨年と同じ週の発令。県は食中毒の発生防止のため、飲食店や集団給食施設などの食品等事業者に対し▽手洗い励行や健康管理の徹底▽調理工程の衛生管理▽カキなど二枚貝については生食を控え加熱調理の徹底─などを呼びかけている。

 ノロウイルスは冬季を中心に急性胃腸炎を起こすウイルスで、感染すると下痢や嘔吐(おうと)などの症状が出る。食品に付着しても臭いや味では分からないといい、県は「忘年会シーズンに向けて外食の機会が増える中、帰宅後やトイレの後などはせっけんで手をよく洗うなど家庭での予防に努めて」としている。

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