犬が人の顔を舐めたがる理由とは?3つの心理に「嬉しそうでかわいいよね」「やめさせたい時は?」

犬が人の顔を舐めたがる3つの心理

犬を飼っている方なら、誰もが一度は愛犬に「顔を舐められた経験」があるかと思います。

ペロペロと舐めてくる愛犬はとても可愛らしいですが、そもそも何故犬は人の顔を舐めたがるのでしょうか?

ここでは『犬が人の顔を舐めたがる心理』についてご紹介しますので、愛犬に当てはまりそうなものがあるかチェックしてみてくださいね。

1.ニオイや味が気になるから

犬は、人間の顔のニオイや味が気になって舐めることがよくあります。人の汗に含まれる塩気や皮脂は犬にとってとても魅力的なので、飼い主の顔が近くにあると「なんだか美味しそう!」と舐めてしまうのです。

また、人が食事をした後なら口のニオイが気になって舐めることもあるでしょう。外食から帰った飼い主さんの口周りを、犬が「何か食べてきたでしょ!?」と舐めまわすのは「犬あるある」ではないでしょうか。

2.親愛の気持ちを伝えている

犬は野生時代、子犬が母犬の口元を舐めて餌をねだり甘える習性をもっていました。そのため、現代の犬達にとって相手の顔を舐める行為は愛情表現の一つだと考えられています。

犬は親のような存在である飼い主さんの顔を舐め、「ご主人大好きだよ」と伝えようとしているのです。

3.反応してもらえるのが嬉しい

みなさんは愛犬に顔を舐められた時、「よーしよし!」と褒めたり、「きゃー!」「やめてー!」と大騒ぎしていませんか?

犬は顔を舐められた人が大きな反応を見せると嬉しくなり、面白がって同じ行動を繰り返すことがあります。飼い主さんにかまってもらいたい時に顔を舐める犬も多いです。

犬に顔を舐めさせるのは避けたほうが良い?

犬が顔を舐めてくる様子はとても可愛らしいですし、飼い主さんも愛犬から愛されている感じがして嬉しくなりますよね。

しかし、犬に顔を舐めさせるのは衛生的観念からいうと好ましくありません。犬の口内にはさまざまな菌が存在していて、ズーノーシス(人畜共通感染症)の心配があるからです。

特に、体調不良などで免疫が下がっている方やお年寄り、小さいお子さんは感染症にかかるリスクが高いので注意してください。

とはいえ、愛犬と暮らしていると顔を絶対に舐めさせないのは難しいのが現実。愛犬とできるだけ安全にスキンシップを取るためには、口や鼻の中・目の周りなど粘膜部分を舐めさせないよう注意し、舐められた部分は石鹸できれいに洗うように心がけましょう。

犬が軽く「ペロッ」と舐めるくらいならそこまで心配しなくてもOKですが、激しく舐めさせるのは控えたほうが安心です。

愛犬が人の顔を舐めるのをやめさせる方法

愛犬が顔を舐めてくるのをやめさせるためには、舐めてきた時に「リアクションしない」ことが最も有効です。前述のとおり、「やめてー!」などと飼い主が騒ぐと、飼い主が喜んでいると勘違いしてしまい逆効果になります。

犬に顔を舐められたら、「ダメ」「NO」と冷静にキッパリと伝えて犬の側から離れ相手にしないようにしましょう。犬は飼い主の顔を舐めても良い事がないと学習するので、次第に舐めなくなるはずです。

まとめ

犬が人の顔を舐めたがる心理をご紹介しました。愛犬に当てはまりそうなものはありましたか?

愛犬がペロペロと顔を舐めてくれると飼い主は嬉しくなりますが、感染症のリスクがあることはよく理解しておきましょう。

過度に舐めさせないように注意しつつ、愛犬が愛情表現をしてきたら優しく撫でて応えてあげてくださいね。

© 株式会社ピーネストジャパン