フィリピン空軍基地の滑走路更新 米出資、中国は反発

6日、フィリピン北部フロリダブランカのバサ空軍基地で、アスファルト舗装の更新を終えた滑走路に立つテオドロ国防相(右から4人目)や米当局者ら(共同)

 【フロリダブランカ共同】フィリピン北部ルソン島フロリダブランカのバサ空軍基地で6日、米国との防衛協力強化協定に基づき、米軍の出資でアスファルト舗装を更新した約3千メートルの滑走路の完工式典が行われた。中国は、同協定に基づく同盟強化は台湾問題への「干渉」が狙いだと見なし、米軍の拠点整備に反発していた。

 米比両国は、滑走路更新で大型機の運用が可能になると説明。両国のほか同盟国も共同演習に利用できるとし、相互運用性を向上できると意義を強調した。

 この滑走路の更新は同協定に基づく整備事業の中でも最優先とされ、昨年末に着工し、2400万ドル(約36億円)が費やされた。

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