みこし7基練り五穀豊穣に感謝 4年ぶり、津山で新野まつり

神事場でみこしを激しく揺らす担ぎ手たち

 津山市新野地区の神社から集まったみこしが練り合い、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝する岡山県重要無形民俗文化財「新野まつり」が3日、同市新野山形の神事場で4年ぶりに開かれた。

 八幡、二松、天穂日(あめのほひ)、天満の4神社から計7基のみこしが参加。法被姿の担ぎ手が参道を駆け上がって神事場になだれ込むと、「わっしょい、わっしょい」のかけ声に合わせて勢いよくみこしを左右に揺さぶって豊作や地域の安寧への喜びを表現した。観客も担ぎ手に大きな拍手や声援を送って盛り上げた。

 30年近く担ぎ手を務めている会社員の男性(46)=同市=は「久しぶりの祭りを無事に終えられて安心した。地域の伝統が引き継がれるよう子どもたちにも楽しさを伝えていきたい」と話していた。

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