無許可ドローン今年も 茨城・土浦花火大会 実行委、2機確認

茨城県土浦市の桜川畔で4日開かれた土浦全国花火競技大会で、無許可のドローンが少なくとも2機、会場周辺を飛行していたことが6日、分かった。大会実行委員会事務局の市が6日の定例会見で明らかにした。落下の危険性があることから、実行委はドローンの飛行禁止を案内していた。

市によると、ドローンは4日午後5時半の大会開始後、会場周辺の上空を飛行。会場は60万人(主催者発表)が詰めかけており、来場者の頭上などに落下するとけがや事故が懸念されるとして、実行委はパンフレットなどでドローン飛行の禁止を周知していた。

国土交通省は、人口集中地区や催し会場の上空での飛行、夜間の飛行などについて、航空法に基づく許可や承認を必要としている。市商工観光課によると、許可申請などは出ていないという。

昨年はドローンを飛ばした男性が航空法違反容疑で摘発される事件が発生。県警土浦署は、今回の飛行についても同法違反の疑いを含め調べている。

一方、大会は「10号玉」が上空で開かず地上で破裂したため一時中断。けが人はなかった。

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