<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(24)】男子グレコローマン67kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【男子グレコローマン67kg級】
ルイス・アルベルト・オルタ・サンチェス(Orta Sanchez, Luis Alberto=キューバ)

1994年8月22日生まれ、29歳。8歳からレスリングを始め、2017年にU23世界選手権に出場(14位)。翌2018年に世界選手権(60kg級)に初出場したが、3回戦で敗れた。

2019年世界選手権は不出場だったが(理由は不明)、2020年東京・オリンピック・パンアメリカン予選で優勝。東京オリンピックでは2回戦で2018年世界王者・2019年世界2位のセルゲイ・エメリン(ROC=ロシア・オリンピック委員会)を破り、準決勝で2018年世界2位のビクトル・シオバヌ(モルドバ)に快勝。

決勝で2019年世界王者の文田健一郎を破り、直近2つの世界選手権のファイナリスト全員を破っての栄冠を獲得した。

約1年間の休養のあと、2022年世界選手権63kg級で復帰(7位)。2023年から67kg級で闘い、パンアンリカン選手権中央アメリカ&カリビアン大会で優勝して、この階級での世界一に輝いた。


■ルイス・アルベルト・オルタ・サンチェスの話「(決勝の相手の)ジャファロフには一度勝っているが(今年2月のザグレブ・オープン)、世界選手権決勝での闘いは、すべてにおいて違う。比較することはできない。我々は厳しい試合をした。金メダルを賭けたファイナルマッチにふさわしいものだった。

2021年のオリンピックで金メダルを獲得した後、階級変更を決めました。去年は63kg級で、67kg級で闘うためのステップでした。オリンピックで金メダルを取ったあとも、以前と同じような生活とトレーニングをしてきた。オリンピックの金メダルが私の人生を変えるようなものだとは、考えていません。今は、来年のパリで同じ結果を得るため、何をしなければならないかに集中している」


《1回戦~決勝の成績》トーナメント表
決 勝 ○[4-3]Jafarov, Hasrat(アゼルバイジャン)
準決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、3:19=9-1] Ismailov, AmanturV(キルギス)
4回戦 ○[3-2]Nemes, Mate(セルビア)
3回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、1:46=8-0]Mihut, Mihai Raduルーマニア)
2回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、1:29=8-0]Nasr, Soleymen(チュニジア)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]Jafarov, Hasrat(アゼルバイジャン)
[3]Nemes, Mate(セルビア)
[3]Geraei, Mohammad Reza Abdolhami(イラン)
[5]★Galstyan, Slavik(アルメニア)
[5]Ismailov, Amantur(キルギス)

※オリンピック出場枠は1~3位と、★印の5位選手が獲得

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