推し活、月にいくらまで?お財布事情探ってみた 趣味と生活費、分類アプリも

横浜ランドマークタワー5階のCafeFanBaseで自身の推しキャラクターと一緒に料理を楽しむファンら=横浜市西区

 自分が好きになった対象を応援する「推し活」が、一般的に定着しつつある。夢中なものがあることで、日々の活力につながるメリットもあるが、度重なるコンサートやグッズ販売などで出費が多くなり生活が厳しくなる一面もある。自身の推しにどれだけのお金を使い、管理しているのか。推し活のお金事情を探ってみた。

 「みなとみらいの東リベカフェやばかったね…」

 横浜市内を歩いていると、話し声が聞こえてきた。東リベカフェ?。記者はすぐさまスマートフォンで調べ、好奇心を抱えつつ、横浜ランドマークタワー(横浜市西区)5階にあるCafeFanBaseへ向かった。

 同店はアニメや漫画などとコラボレーションした体験型飲食店として今年9月にオープン。パネル展示やキャラクターを尊重させたオリジナル料理やグッズなどを提供している。土日は目当てに来る客の予約でほぼ埋まる日もある。訪れた10月下旬は人気アニメ「東京リベンジャーズ」とコラボしており、同店の担当者は「ここでしか買えない商品もあり、飲食とグッズ購入で1万円以上使う人もいる」と話している。コラボカフェを堪能するためにいきおいで来たという群馬県から訪れた10代の女性は「いろんな推しがあり、自身のモチベーション維持などで、月に2万円ほど推し活に使っている」。

 推し活のアイテムはどのようなものがあるのか探りに横浜駅西口の商業施設「横浜ビブレ」(同)8階のアニメイト横浜ビブレに行ってみた。店内は人気アニメやゲームなどの専門コーナーを多数設置、缶バッジやぬいぐるみなどのアイテムがずらりと並ぶ。同店はグッズのほか、CDや本など一貫して購入できる利点もあり、店内は幅広い年代の人でにぎわっていた。

 「フェア実施や新商品を販売すると即日で完売してしまう商品もある」と話すのはアニメイト宣伝部の山下裕美子さん。近年、推し活で缶バッジやアクリルスタンドなどを身に付ける人が増加する中、それらを大切に保ち、カバーするサポート関連商品も人気を集めている。

 購入する人もグッズを身に付けることが日常化している傾向もあり、人気アニメの洋服を着用していた埼玉県から訪れた20代の男性は「出かけるときはキャラクターと一緒になることが多い」と話している。

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