ブランド星霜柿 食感は例年通り 茨城・常陸太田

県や市の担当者が糖度や外観などを確認する選果作業=常陸太田市松平町

茨城県常陸太田市のブランド柿「常陸柿匠(かきしょう)・星霜柿(ほししもがき)」の選果作業が2日、同市松平町のJA常陸・水府集荷場で行われた。同JAによると、夏の高温続きなどで色づきや糖度に多少の影響が出ているものの、例年通りの食感が楽しめるという。

星霜柿は、星が霜をまとったように見える横断面と、シャキシャキ、パリパリとした食感が特徴。種なしの渋柿「大核無(おおたねなし)」を樹上で渋抜きし、「重さ350グラム以上、糖度14~15度」などの基準を満たしたものを都内に発送している。

この日は同JA太田地区柿部会の生産者、吉成公一さん(73)が星霜柿約90個を搬入。県や市の担当者が手袋を着けて一つ一つ丁寧に外観や重さ、糖度を確認。約半数が基準に達し、箱詰めして出荷した。吉成さんは「完熟のものは少し後になるが、おいしい星霜柿を味わってほしい」とアピールした。

© 株式会社茨城新聞社