東海北陸道城端スマートIC(富山県南砺市)、12月16日開通

城端スマートICの完成イメージ(南砺市提供)

 中日本高速と富山県南砺市が整備してきた東海北陸自動車道城端スマートインターチェンジ(IC)が、12月16日午後2時に開通する。城端サービスエリア(SA)周辺の観光振興や災害時の救援活動の効率化が期待され、早期の全線4車線化への弾みにもなりそうだ。6日の定例記者会見で田中幹夫市長が発表した。

 同スマートICは福光IC-五箇山IC間にある城端SAに接続する形で設置。24時間利用でき、南砺市内では南砺スマートICに続く2カ所目の自動料金収受システム(ETC)専用のICとなる。長さ12メートル以下の全車種が通行できる。

 2022年4月に着工し、順調に工事が進んだという。開通後も通行に支障のない工事が続けられる。

 城端SA周辺には桜ケ池などの観光資源があるほか、県と市、ゴールドウインが連携して進めるプレイアースパーク事業構想もある。会見で田中市長はこれらを挙げ「開通後もスマートICの利用拡大が十分に見込める」と語った。

 新田八朗知事は「観光振興や地域活性化に寄与する。開通を弾みとし、全線4車線化が早期に実現するよう国などに働きかける」とのコメントを出した。

 中日本高速は同日、城端スマートICと主要IC間の料金を発表した。乗用車のETC通常料金は北陸自動車道富山IC―城端スマートICが1400円、五箇山IC―城端スマートICが510円。

定例記者会見で城端スマートICの開通について発表する南砺市の田中市長

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