「自分の打つ感覚をそのままに」 中島啓太はパターシャフトを硬いカーボンに

秋のグリーン対策でパターのシャフトを替えた(撮影/奥田泰也)

◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 最終日(5日)◇ABCGC(兵庫)◇7217yd(パー72)◇晴れ(観衆1534人)

中島啓太は今回のツアー通算4勝目を「一番調子が良かった中で勝てたので、かなり自信になります」と振り返った。ショットの飛距離、精度、リカバリーなどすべてに穴がなく、今大会も平均飛距離10位(300yd)、フェアウェイキープ率8位タイ(57.143%)、パーオン率4位タイ(81.945%)とあらゆるカテゴリーで高いレベルを見せ、大会レコードを1打更新する通算24アンダーまでスコアを伸ばした。

最後の肝となるグリーン上においても同様で、平均パット数は2位(1.5932)を記録。2週前、51位に沈んだ「ZOZOチャンピオンシップ」後に、プロ初優勝となる今季1勝目を飾った6月「ASO飯塚チャレンジド」から使い始めたテーラーメイド「TPリザーブ B11」のシャフトを、スチールから藤倉コンポジット製のカーボンに替えていた。

硬いカーボンシャフトが感性を反映してくれた(撮影/奥田泰也)

「スチールは先が少ししなるタイプで、今回替えたカーボンは硬いんです。夏場のグリーンは(強めに)ヒットしないといけなくてスチールで良かったんですけど、ZOZOの高速グリーンではかなり苦労して。硬いタイプのカーボンにすることで、自分の打つ感覚がパッティングにそのまま反映できて、グリーンの速さに対応できました」

暑さに弱いとされるベント芝は夏場、芝の保護のためなかなか短く刈り込めず、スピードが出ないことが多い。特に今年は記録的な猛暑もあって、なおさらだった。しかし、暑さが和らぐと、トーナメントコースのグリーンもしっかり刈り込まれ、スピードが出るよう仕上がってくる。

ZOZOが開催されたアコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)も仕上がっていたが、今大会のABCGCも国内ツアー屈指の高速グリーンで、最終日のグリーンコンディションは13.5フィートという設定。「今週はかなりパットが良かったです」と自分のジャッジに満足していた。

<最終日のクラブセッティング>
ドライバー:テーラーメイド ステルス2 プラス ドライバー(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD CQ(長さ44.75インチ、重さ60g台、硬さX)
グリップ:ゴルフプライド Z-GRIP

フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM2 MAX フェアウェイウッド(3番15度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD XC(60g台、硬さX+)

ユーティリティ:テーラーメイド ステルス2 レスキュー (19度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD プロトタイプ

アイアン:テーラーメイド P7MC アイアン(4、5番)、P7MB アイアン(6~9番)
シャフト:トゥルーテンパー プロジェクトX LS(6.0)

ウェッジ:テーラーメイド ミルドグラインド4 ウェッジ(46、52、56、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド AMT(46、52度)、EX ツアーイシュー(56、60度)

パター:テーラーメイド TPリザーブ B11

ボール:テーラーメイド TP5 ボール(2021年)

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