ビザ期限切れ、運転免許偽造も…スマホなど不正に譲り受ける、容疑の外国籍の26歳男を再逮捕 組織的犯行か

埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 他人が契約したスマートフォンなどを不法に有償で譲り受けたとして、埼玉県警国際捜査課と川口署の合同捜査班は6日、携帯電話不正利用防止法違反の疑いで、川口市西青木2丁目、ベトナム国籍で自称解体工の男(26)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、共謀し1月20日から2月2日までの間、東京都内で3回にわたり、外国籍の60代の女から法定の除外事由などがないことを知りながら、女が契約者であるスマートフォン4台とSIMカード4枚を譲り受け、代金を支払った疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 同課によると、8月に男が住むアパートの管理会社から「居住者と連絡が取れない」旨の通報があり、駆け付けた警察官が部屋の窓からカード類を投げ捨てる男を確認。在留資格が過ぎていたため現行犯逮捕し、9月に運転免許証を偽造したとして有印公文書偽造の疑いで再逮捕。その後の証拠品などの精査で今回の容疑を特定した。

 男は、共犯者を介して交流サイト(SNS)上で現金報酬を対価とするスマートフォンの譲り受けを募集しており、女は知人を介して応募。その後男と連絡を取り合い携帯電話ショップで契約し、いずれも男に譲り渡したとして、同課などが任意で捜査をしている。

 同課はほかにも共犯者や指示役が関与している組織的犯行とみており、スマホなどが犯罪組織などに渡っている可能性があるとみて、余罪などを含めて捜査している。

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