神奈川・真鶴町長選が告示 町政立て直し争点に5人混戦 12日投開票

真鶴町役場

 町長の解職請求(リコール)成立に伴う真鶴町長選は7日、告示された。立候補したのはいずれも新人で、届け出順に著述業の世古口裕司氏(56)=無所属、元横須賀市議の小林伸行氏(48)=同、元町職員の細田政広氏(64)=同、会社社長のAIメイヤー氏(50)=諸派、医師の竹下英里氏(55)=無所属=の5人。

 3年間で3度目となる異例の町長選は、松本一彦町長(当時)による選挙人名簿の不正利用に端を発する混乱が続く町政の立て直しを争点に、激しい混戦となる。投開票日は12日。

 世古口氏は情報公開の徹底で無駄な事業費を削減し「クリーンでガラス張りの政治」を掲げる。要望課の設置も公約とする。

 小林氏は横須賀市議を4期途中まで務め、6月の副町長公募(選考中止)にも応募。水道や消防などの広域行政の見直しを訴える。

 細田氏は町職員を43年務め、豊富な行政経験をアピール。小中学校の建て替えや中学校の完全給食実施にも意欲を見せる。

 東京都在住のAIメイヤー氏は本名や経歴など非公開。人工知能(AI)に政策的な判断を委ねた町政を掲げる。

 唯一の女性候補となる竹下氏は小児科医として約30年勤務。人口減対策に公園整備や通学路の安全確保などを主張する。

 期日前投票は8~11日の午前8時半~午後8時、町民センター(同町岩)で実施する。

 今月6日現在の有権者数は6126人(男2847人、女3279人)。

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