フォロワー5000人突破! スマホで聴くニュース「サクッと沖縄」 新聞社を身近に感じると好評

 

 沖縄タイムスのデジタル音声番組「サクッと沖縄」のフォロワーが5千人を突破した。若手を中心に沖縄タイムス社員が曜日ごとにパーソナリティーを務め、毎日配信。「取材の裏側を知ることができる」「記者の人柄が伝わり、親近感を持てる」などの評価を得て、フォロワーは増え続けている。
 サクッと沖縄はこちらから↓
https://voicy.jp/channel/1514

若手社員が毎日配信

 「サクッと沖縄」の月~金曜日は社員が沖縄タイムス紙面から選んだニュースを読み上げている。忙しくて新聞を広げる時間のない人たちへ、沖縄のニュースに触れてもらう機会づくりの一環。通勤途中や家事をしながらの「ながら聴き」での利用が多く、朝や夕方に多く聴かれている。効率的な情報収集に役立てているリスナーが多い。
 土日はニュース解説。土曜日は経済記者の川野百合子が経済記事を解説し、日曜日は経済キャップの銘苅一哲と北部報道部の松田駿太が、取材の裏側も含めて深掘りしている。リスナーからは「記事をより理解できる」「取材現場の雰囲気が伝わってニュースを身近に感じる」といった声が寄せられている。

辞令を受け取るパーソナリティー

個性豊かなパーソナリティー

 月曜日パーソナリティーの金城実夢は「幅広いジャンルからニュースを選んでいる。ビジネスパーソン向けに経済、県外リスナー向けに沖縄らしい話題を届けている」。フォロワーからは「季節感や出来事など、今の沖縄を知ることができて楽しい」とのメッセージも。自ら運営したイベントの関連企画として、画家でタレントのジミー大西さんのインタビューを配信。イベントでほぼ毎日一緒にいたため、友達のように仲良くなったといい、軽快なやり取りを多くのフォロワーが楽しんだ。

 

 火曜日パーソナリティーの矢野悠希は、沖縄県警察本部の記者クラブに詰めている警察担当。いわゆる「サツ担」と呼ばれ、事件事故といったシビアな取材に追われている。「サクッと沖縄」では、食堂で食レポをしたり、琉球放送アナウンサーの沖野綾さんとコラボしたりと独自企画を展開。硬派なサツ担のイメージとのギャップに引かれ、コアなファンが多い。矢野は「沖縄の面白い場所やおいしい食べ物を紹介していきたい」と意気込んでいる。

 

 水曜日の真栄里泰球(たいきゅう)は学芸部で、芸能を担当する記者。独自の人脈を駆使して、沖縄の芸能人などを番組に招いてインタビューしている。今年9月からパーソナリティーを務めており、フォロワー5千人突破について「規模感がよくつかめてない」と吐露するも「ありがたい限り」と感謝する。

 

 木曜日の仲本大地は読み上げたニュースに解説を加え、深みのある番組を目指す。「取材した記者に背景を確認するなど、手間がかかって大変だが、やめられなくなった」と笑う。アメリカンフットボールの選手としても活躍する仲本は「次はフォロワー1万人を目指したい」と鼻息も荒い。

 

 金曜日の比嘉大熙は運動部の記者。8.9月に沖縄で開催されたバスケットボールのワールドカップや、昨季Bリーグで優勝した琉球ゴールデンキングスなどを中心にスポーツの現場を取材している。「スポーツの躍動感が伝わるように気を付けている」といい、取材の様子を交えた番組は評判となっている。

 

 毎日配信の「サクッと沖縄」には、曜日担当のパーソナリティーの出演が難しくなった場合に備えたピンチヒッターもいる。どちらも社会部記者の普久原茜と當銘悠。普久原は、代打で出演機会が少ないからか、「いまだに緊張する」とのこと。「堂々と配信しているパーソナリティーを見習いたい」。當銘は「自分の声に自信がなかったが、声でニュースを届けるのは面白そうと興味が先に立ってパーソナリティーを引き受けた」。登場する機会は少ないが、「人柄がにじみ出ている」との声もあり、リスナーからの支持も厚い。

 

土日は経済解説と深掘り

 土曜日は川野百合子と照屋剛志が経済ニュースを解説。川野は「多くの方にニュースが届いてほしい」と出演の意義を語る。「公開収録をやってみたい」と新たな方法を模索したい考えだ。

 

 日曜日は銘苅一哲と松田駿太の「ユルッとサンデー」。冗談を交えつつも、取材の裏側やニュースの背景を語る番組には、ファンが多い。松田は「新聞記事は普通の人間が汗水を流して取材していることが伝われば」と等身大の配信にこだわりを見せる。銘苅は「ユルユルのやり取りを5千人に聞いてもらえるとの実感がない」と苦笑いする。「最近はビシッとした会話を心がけている」とさらなるステップアップを目指している。

 

  これからも沖縄の今を声でお届け

 「フォロワーの皆さんには感謝しかない」とパーソナリティーたちは口をそろえる。部署の異なる若手社員たちが運営する、新聞社としてはちょっと変わったプロジェクトの「サクッと沖縄」。

 5千人のフォロワーを支えに、これからも声で沖縄の今を発信していく。

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