「エッフェル姉さん」が流行語大賞にノミネート 松川るい議員の事務所は問い合わせに“唖然対応”

(写真:アフロ)

今年7月、物議を醸した自民党女性局のフランス研修。当時局長を務めていた松川るい議員(52)は、この件で広く名が知られることとなった。

ことの発端は、松川議員がX(旧Twitter)に投稿した写真だった。松川議員は研修の報告とともにエッフェル塔の前で、塔をまねたポーズをして撮った写真など複数枚をアップ。するとSNSでは《優雅なパリ旅行》などの非難が殺到する事態となり、さらに松川議員は「エッフェル姉さん」というあだ名がつけられた上に局長を辞任した。

また、このフランス研修について今井絵理子議員(40)がXで《追って活動報告します!!》と発信していたため、本誌が今年9月、松川議員や今井議員に「報告書の公表の予定はあるのか?」などと問い合わせたところ、自民党女性局はこう回答していた。

《報告書は既に取りまとめております。今後、来年の女性局の活動方針を決定する過程である「女性局ブロック会議」において研修会のあり方や報告書に書かれている内容を具体化していくための内部資料として活用する予定であります》

《なお、組織内の研修会ということ、および内部資料という観点から公表する予定はありません》

つまり、松川議員らが“フランス研修で何をしたか、何を学んだか”について国民に共有する予定はないということだった。

■ノミネートの感想を聞いても「時間がないので回答はしません」の一点張り

7月31日にフランス研修に関する釈明文をアップして以降、Xの投稿をセーブしていた松川議員。9月29日、自民党の副幹事長という重役に起用された際にも何のポストもしなかったが、“エッフェル騒動”が落ち着いたのを見計らったかのように10月25日にポストを再開した。

そんななか、松川議員に再び逆風が吹くことに。11月2日「2023ユーキャン新語・流行語大賞」候補30語が発表され、「エッフェル姉さん」がノミネートされたのだ。すると、Xでは《流行語大賞ノミネートおめでとう さっさとフランス研修の報告書出せよ》《出すと言っていた“報告書”を誰か見た?》《報告書はまだか》との声が上がり、エッフェル騒動が再燃する事態となっている。

そこで、本誌は松川議員にノミネートされたことへの見解などを問い合わせた。国会事務所にファクスで質問状を送付したが、期限までに回答は得られなかった。

そのため再度電話をすると、担当者は「時間がないので回答はできません」と説明。「今日、改めてお待ちしますが?」と伝えたものの、「時間がないので回答はできません」の一点張りだった。

6日、阪神タイガースが優勝したという「産経新聞」のニュースを引用し、《阪神タイガース38年ぶり日本一!おめでとう!!。感動を与えてくれた、阪神とオリックスの監督、選手、関係者の全ての皆様に感謝!!》とXに綴っている松川議員。流行語大賞を受賞した暁には、ぜひ“お気持ち”を聞かせてほしい。

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