市民総合プールの移転先、長崎市が複数抽出へ 平和公園のスポーツ施設再配置

 長崎県の道路計画に伴い移転が検討されている平和公園(長崎市松山町)内の市民総合プールと陸上競技場について、移転先などを話し合う「再検討部会」の第2回会合が2日夜、市役所であった。事務局の市は、先にプールの移転候補地を複数抽出した後、それぞれの交通アクセスや整備費用、競技場への影響などを評価する流れを説明。具体的な候補地は来月以降に開く会合で示す。
 プールは、県の長崎南北幹線道路整備ルートと大半が重なるため移転が必要。市は競技場に移す案を示したが競技場利用者らが反発し、再検討している。
 再検討部会委員は水泳や陸上競技の関係者ら13人。9月の初会合では、移転を巡り▽プールや競技場利用者の交通利便性確保▽災害時の避難機能確保▽整備費など経済性への配慮-などが留意点として浮上した。
 陸上競技関係者はプールを競技場に移転した場合、部活動生が練習する400メートルトラックがなくなることを懸念。第2回会合では委員から、400メートルトラックのレーン数を減らすなどして練習環境を確保できないかとの意見なども出た。

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